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ジョンソンへのこだわり、赤松のセレモニー

 

 2015年10月7日、マツダスタジアムで行われた広島ー中日戦に敗れCS出場を逃した。3位阪神にわずか0.5ゲームだけ及ばなかった。

 

 時は流れて2019年9月27日。マツダスタジアムで行われた広島ー中日戦に敗れ自力でのCS進出を逃した。4年前と違うのは、まだCS進出の可能性が残されていることである。我々カープファンにできることは、皮肉にも中日を応援することだけである。

  試合を振り返ると、先発のジョンソンが2回に先制されるもその後は立て直し、5回に相手のバッテリーミスで同点に追いつく。試合が動いたのは7回表、2アウト3塁のピンチを招くと、8番木下にタイムリーを浴びてしまう。私は、この場面が試合の命運を分けたと考える。2アウト2塁のピンチで打席には代打の堂上。緒方監督はジョンソン続投を決断したが、ここは菊池保かヘルウェグに変えるべきだった。勝たなくてはいけない試合、何としても最少失点に抑える必要がある場面で、100球を越えて球が甘くなっているジョンソンを投げさせるべきではない。結果的に、堂上にツーランを打たれ、傷口を広げてしまった。その後に、先発ローテーションの床田を出したのは良い判断だったが時すでに遅し。結果論ではあるが、堂上に対しては一人限定で右投手を出しておき大島まで回ったらそこで床田、というのがベターだったように思える。1点のビハインドで抑えていれば、残り2イニングで同点に追いつく可能性は高かったように思える。9回の守備には、球団の功労者であり胃がんと戦った赤松がセンターを守った。おそらく、1点差であったら赤松の登場はなかっただろう。9回の裏の攻撃を待たずして、カープのレギュラーシーズンは終了した。緒方監督は試合後のコメントで「今日の試合でCS進出を決められなくて申し訳ない」といった発言をしていたが、これは的外れである。長らくAクラスから遠ざかっていた7年前に出た発言なら分かるが、リーグ3連覇した後のシーズンで出る言葉としては不適切である。カープファンはリーグ優勝を目指して応援してきた。厳しい言葉にはなるが、昨年ペナントを獲得したチームが今年勝率5割でCS争いしていることを恥ずかしいと思ってほしい。

 ここで、長年球団を支えてくれた赤松選手に惜しみない賛辞を送りたい。赤松選手の経歴を振り返ると、2008年にFA移籍した新井貴浩選手の人的補償阪神から広島にやってきた。2010年にはホームラン性の打球をフェンスによじ登って捕球する、通称スパイダーキャッチを見せ話題になった。25年ぶりのリーグ優勝を果たした2016年シーズンは、代走や守備固め要因としてチームに貢献した。しかし、2016年のリーグ優勝後に胃がんが発覚し、半年近く闘病生活を送った。走って守る。広島野球を忠実に体現してくれた赤松真人選手、15年間の現役生活お疲れ様でした。

 広島の最終戦は、4年前と似たような状況で同じ球場で同じ対戦相手を迎えた。まさか結果まで同じになるとは……。この記事を書いている時点で阪神とのゲーム差は0.5であり、阪神が今日と明日の試合を2連勝すればCSへの道は絶たれる。全試合消化した広島ファンとしては、広島の自力CS進出を阻止した中日を応援しなくてはならないのは何という皮肉だろうか。最終戦には防御率のタイトルをかけた大野雄大が登板してくれることが光明ともいえるが、現時点での1位がジョンソンなのがこれまた皮肉である。広島のCS決定を阻止した中日さん、今度は阪神のCS進出を阻止してください。