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【ポーカー⑨】マイハンドの活用法 後編

前回の記事でマイハンドの基本的な活用法について紹介しました。まだ読んでいない方はそちらもご覧ください。

マイハンドのメリットは、相手に読まれにくくボードと絡んだ時にたくさんのチップを奪える可能性があることでした。ただし、同じ店で何度もマイハンドを使っていると、いずればれてしまいます。私も、よく行くアミューズでは75の人として認識されるくらいマイハンドで参加しまくっています。

マイハンドはばれると使えなくなるのでしょうか?

結論を言うと、ばれても問題ありません。ばれた後は別の活用法があり、それを理解していれば一生マイハンドでポーカーを楽しむことができるのです。

この記事では、理解しやすくするために私のマイハンド75を例に説明します。

1.マイハンドがばれた後の戦い方

マイハンドがばれてしまうと、ボードと絡んでもマイハンドの影がちらついてしまい、チップをたくさん稼ぐことは難しくなります。そのため、ばれる前とばれた後では異なる戦略を取ることが求められます。私も、75を知っている相手と知らない相手では戦い方を変えています。

マイハンドがばれた後もマイハンドを活用するためには、次の2点を意識しましょう。

 

① 相手が想定するハンドレンジにマイハンドが含まれていることを理解する

少し難しい文言になりましたが、簡単に言うと自分が75を持っていると相手に想定されているということです。そのため、75の2ペアを完成させてもチップを獲得するのは難しくなります。

では、75をどのように活用すればよいのか?

結論を言うと、相手が75を想定してくることを逆用するのが効果的です。具体的には、ボードに7と5が落ちた時、自分が75をもっていなくても持っているふりをしてプレーします。ボードに75が見えたときにベットすれば、相手は75がよぎって消極的になります。常に75を持っているつもりでプレーすると、ハンドが絡んでいなくてもベットできる場面が増えます。

 

② 自分はAKを持っていると仮定してプレーする

75を持っていても、AKを持っていても、癖(テル)が出ていない限り相手には見分けがつきません。そのため、75を持っていてボードにAが出たときは、AKを持っているつもりでプレーします。ただし、このプレーをするためには、他者のオープンに対して3ベットする必要があります。最強のAKをプリフロでコール止めすることはほぼあり得ないからです。AKは3ベットに回し75はコール止めしていたら、ハンドを読まれてしまうので、75でもAKのつもりでしっかりレイズしていくことを心がけます。

75とAK両方の可能性を相手に見せることで、ハンドが絡まなくてもポットを取れる可能性が上がるのです。

 

2.マイハンドを使ってポーカーを楽しむ

マイハンドを使う最大の目的は、ポーカーを楽しむことです。75でポットを取ると得も言われぬ昂揚感に包まれます。

私は、よく行くアミューズにおいて「75の人」として認識されています。そのため、ボードに7と5が落ちると75を意識した戦いになります。

また、ベットサイズに7500点を頻繁に採用します。こうすることで、3ベットやポストフロップ以降での適切なベットサイズを理解していなくてもごまかしが効きます。

もちろん、ポーカーで生計を立てたい人はマイハンドに頼らずポストフロップやベットサイズの勉強をすべきですが、アミューズや仲間うちで楽しみたい人はマイハンドを持つことをおすすめします。

 

3.私がマイハンドを使い続けた結果

① ブラフが上達した

私は75を最強のハンドだと思っています。しかし、ボードと絡まなければショーダウンした時に負けている可能性が高くなります。75が絡まなかった場合、ボードによっては相手を降ろすためのブラフを活用しています。

ブラフをするのに適した場面は、こちらが3ベットしていてボードにAやKが出た時です。3ベットしているため、AやKを持っているふりで相手を降ろしにいきます。もちろん毎回はブラフをしませんが、降りてくれそうな相手、場面によっては積極的にベットしていきます。

75をAKのつもりでプレーすることで、ブラフしやすい場面、しづらい場面を実践を通じて学べた気がします。

 

② レンジでベットすることを学んだ

レンジベットとは、ハンドレンジを考えて行うベットのことを指します。(私も正確には分からないので、間違っていたらすみません)

例えば、こちらが8ポケで3ベットして相手がコールした場面で、以下のようなボードになりました。(この説明にスートは関係ないため省略しています)

 

ハンド 88 ボード A K Q

 

この場面、8より上のカードが3枚落ちてしまったため負けている可能性が高いです。しかし、3ベットをしたこちらはAやKを持っている可能性が高いため、ベットをするのが自然ですし、相手が下りてくれる可能性も充分にあります。

私の場合、75が来たら大体3ベットするため、常連さんから見た私のハンドレンジには75が含まれます。75のイメージを利用して、以下のボードでも積極的にベットしていきます。

1)   775

2)   864

これらのボードは、オリジナル(最後にレイズしたプレイヤー)にとってあまり嬉しいボードではありません。オリジナルは通常AやKを持っていてレイズをする可能性が高いからです。ですが、私は75で3ベットをすることが知られているため、3ベットをして上記のボードが出たとしても75と絡んでいればベットしていくことができます。

75と絡んでいればベットする。この手法はレンジベットの概念に通ずるものがあると思います。実際に75を持っているかどうかは相手にはわからないのだから関係なく、持っていてもいなくても同じようなアクションを取ることが利益の最大化につながります。

 

4.まとめ

マイハンドでほぼ毎回参加し、AKと同じようなプレイラインを意識することで、ブラフとレンジベットを身につけることができました。もちろん、マイハンドを作らずもっと強いハンドをブラフに回すべきという考えも理解できます。国内外の大きな大会で入賞したり、ポーカーで生計を立てたりしたい人はそうすべきかもしれません。

しかし、私はポーカーを楽しむためにプレイしています。ポーカーを趣味程度に嗜みたい人、始めたばかりの人はマイハンドを持つことをおすすめします。できればポケットペアより数字の違う組み合わせを推奨します。なぜなら、ポケットペアが4C2の6通りしかないのに対し、数字の違う組み合わせなら4の2乗で16通りもあるからです。

せっかくのマイハンドですから、たくさんプレイしたいものです。そのためには、低い数字2枚の連続したハンドをマイハンにすることをおすすめします。数字が近ければ、ストレートを作りやすいため、参加できるボードの幅が広がります。

皆さんもお気に入りのマイハンドを駆使して、楽しみながらスキルアップを目指しましょう。