多趣味な社会人のブログ

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【ポーカー⑪】中規模な大会で2つもインマネした話(後編)

前回の記事で、中規模な大会に参加してPLOのトナメでインマネした話を書きました。今回は、NLHのトナメでインマネした話を書きます。

 

NLHターボでインマネした話

2日目の夕方、イベントの締めくくりとして行われたNLHターボイベントに参加しました。大型イベントのラストには、大抵ブラインドの上昇が激しいターボトナメが設定されています。実はこのトナメに参加する前、2-7&バドゥギという別のトナメに参加しており、手ごたえが全くないまま敗退していました。

大会の最後ということもあり参加したのですが、インマネできるとは夢にも思っていませんでした。

①最初のエントリー

見出しで最初のエントリーと書いているため勘の良い方はお気づきかもしれませんが、序盤で一度飛んでおります。飛んだ経緯を簡単に説明すると、私がAQoでオープンし、3ベットにコールしました。(詳しいポジションは覚えていません)

ボード QJTxx (xは覚えていませんが、役に関係のないカードでした)

上のボードで相手からオールイン要求をされました。

3ベットされていたのでAKを持たれている可能性もあります。ですがこちらもトップヒットトップキッカーであること、ここまでポットにチップを投入したことを考えると降りることはできません。意を決してコールした結果、AKが出てきて飛ばされました。後から振り返ると、フロップでQJTが見えているのですから、ターンで打たれた時点で降りておくべきだったと思います。もちろん、KQやAJ、99には勝っていますが、2ペアやストレート等負けているケースも同程度存在するため、無理をしていく場面ではなかったと思います。

②リエントリーからFT進出まで

しばらく休憩してからリエントリーをしました。リエントリー後の戦いは、ポーカー人生で一番といっても過言ではない会心のプレイができました。手前味噌になりますが、1年近くアミューズに通って学んだ成果を存分に発揮できたと思います。

最初の卓ではお祭り気分でルースに遊ぶ人が2人いて、終始盛り上がっていました。そのうちの一人から、オールイン勝負でチップを大量に奪ったことで、余裕を持って戦うことができました。

中盤は、ある程度チップを持っていたため余裕を持ってプレイできました。しかし、残り2テーブルとなってATsでオープンしたワンハンド。ターン時点で7と5が計3枚落ちたマイハンドボードとなり強気にベットした結果、相手からオールインが返ってきました。こちらはAハイ(役なし)のためコールすることができず、チップを大幅に減らしてしまいました。

その後はアベレージ付近で苦しい展開が続いていました。そんな中、僥倖ともいえるKKがEPで入り、心臓が高鳴りました。私のオープンに対してBBのみコール。フロップにはAとほか2枚(ローカードだった気がしますが、覚えていません)が落ち、やや戦いづらいボードになりました。BBのチェックに対して、こちらは4分の1ほどのベットをしました。こちらがオープンしているため、Aを主張した自然なベットだと思います。これに対してBBはコール。ターンに落ちたのは何とキング!!セカンドナッツとなり、相手にAAはまずありえないためほぼ勝っている状況。どうやってバリューを取ろうか考えていると、BBからドンクオールイン!!即座にコールして、Aヒットの相手を飛ばしました。

KKセットでスタックを増やしてからは、レンジを絞って大人しく戦い、スタックを大きく減らすことなくFTまでたどり着きました。

③FT進出

FTに残った9人の中に、行きつけのお店の常連で顔見知りのプレイヤーが2人残っていました。お二方とも上手なプレイヤーでしたので、大きな舞台のFTで戦えることに喜びを感じていました。

FTではチップに余裕を持っていたので、無理せずにハンドを選んで参加しました。ショートスタックのプリフロオールインを2回受ける場面があるのですが、この大事な場面で勉強した成果をすることが発揮できました。オールインを受けた時の私のハンドはそれぞれ「KQs」「77」で、どちらの場面も自分の後ろに3、4名のプレイヤーがいる状況です。両方の場面で私は「オールイン」を選択しました。以前までの私は後ろのプレイヤーを怖がってコールで止めていましたが、アミューズで経験を重ねた私は自信を持ってオールインを選択できました

ここで、なぜコールが良くないかについて説明します。もしコールしてしまうと、後ろのプレイヤーにコールされた際に勝率が下がってしまいます。また、後ろのプレイヤーにレイズを返されると戦いづらくなってしまいます。KQsや77のように中途半端な強さのハンドで複数人の戦いにはしたくありません。1対1での対決に持ち込むのが理想です。そのため、こちらも大きなオールインを入れて後ろにいるプレイヤーを下ろすのがオーソドックスな戦略になります

幸運なことに、2回ともオールインに勝利してショートのスタックを吸収してとんとん拍子で上位3人に残り、2日連続のインマネを確定させました。FTに入ってから緊張する場面が続きましたが、参加するハンドを絞っていたことで大きな損失を被ることなくゲームが進みました。

ちなみに、KQsで戦った相手は同じ店の顔見知りで、AQo相手に運よくKを引いて勝つことができました。

④残り3人

2度のオールインでスタックを築いて以降、大きな変動なく残り3人になりました。このトナメでは3位までにプライズが出るため、この時点でインマネ確定です。スタックの状況は、私がセカンドチップリで、上下とはどちらも離れていました。3位のプレイヤーは何度か同卓したことのあるプレイヤーで、とてもうまいプレイヤーであると認識していました。終盤の立ち回りも上手く、ショートながら何度もスチールを決めしぶとく生き残っていました。

この状況において、以前までなら中途半端なハンドでオールイン勝負を受けてダブルアップを許してしまったと思います。ショートの方にダブルアップされると、私のスタックと差が縮まってしまい、戦いづらくなってしまいます

しかし、この日の私は違いました。前日の反省を生かして、無理に勝負をせず耐え続けました。ショートの方にはかなり粘られ、じれったい時間が続きましたが、最終的にはチップリとのオールイン勝負に負け、2位以上が確定しました。

⑤ヘッズアップ

数時間に及ぶ長い戦いを生き残り、ついにヘッズアップ!!

昨日は進めなかった舞台へたどり着くことができました。トータル80エントリーのトナメでヘッズアップまで残るのは初めての経験です。

お相手の方は、FTに入ってから常にチップリで、安定したプレイングで着々とスタックを築き上げていました。ヘッズアップになった時点で相手に1.5倍ほどチップを持たれていたため、どこかでチップを稼がないと優勝は難しい状況です。タイミングを見て、一か八かの勝負に出ようと考えていました。

ヘッズアップになると、プリフロでの3ベットは入らず、フロップ後も大きなベットやレイズが入らない穏やかな展開で進みました。幸運なことに戦えるハンドが入り続け、少しづつスタックを回復していきました。

細かなポットを取っていくうちに、とうとう相手のスタックを上回り、一時は優勝を意識しました。しかし、お互いのスタックが均衡してきたタイミングで、相手の打ち方が変わります。今まで3ベットはほぼなく、大人しい戦いが続いていましたが、この辺りから相手がオールインを連発してきます。頻度が増えているため、まあまあなハンドでオールインを入れているかもと思いますが、こちらもまあまあなハンドで受ける自信はありません。確信を持てる状況が来るまで耐えていましたが、プリフロップK7sで相手のオールインを受けることにしました。結果は相手からAJoが出てきてフロップにAが出現し、そのまま敗退しました。

 

⑥大会を通じて学んだこと

規模の大きな大会で、FTや残り2テーブルくらいになると、オールインして敗退したくないという考えからプレイが消極的になりがちです。しかし、ハンドレンジを固くしてしまうと、ブラインドでスタックが削られ、プレイの幅が限られてしまいます。そのため、チップを持っているうちに積極的に仕掛ける必要性があることを実感しました。レンジを広げるというのではなく、序盤と同じハンドレンジで参加し、同じようなプレイラインを取ればよいと思います

 

⑦まとめ

大会2日間を通じて、アミューズで勉強した成果を存分に発揮することができました。それにしても、インマネ2つは自分でも出来過ぎだと思います。

以前は、大きなポットを落とした際に取り返そうと焦ってアグレッションを上げ、さらにチップを失う展開にハマるパターンが多かったですが、今大会では、一時的にスタックを減らしても時が来るまで耐え、少ないチャンスをものにして順調にチップを増やすことができるようになりました。この記事を書いている10月現在、JOPTのインマネも果たしたので、これから大型大会に積極的に出場しようと思います。JOPTの結果も近い内に記事にまとめようと思うので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。