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【オセロ】まさかの全日本選手権出場!?

 

 消費税10%が迫った9月29日。南流山で行われた東関東ブロック予選というオセロの大会に出場しました。この大会は、全日本選手権というオセロのメジャー大会(競輪のG1大会のような位置づけ)に参加するための予選という位置づけとなっています。そのため、普段の大会には出場しないような強豪選手も数多く出場しており、強い選手と戦って勉強するくらいの気持ちで参加しました。

 大会のルールを簡単に説明すると、リーグ戦形式で全6試合行い、上位5名が予選を通過できるという仕組みです。予選通過のボーダーライン上に同じ勝数の選手が並んだ場合、プレーオフを行い厳密に順位を決めていきます。今回は、4勝が通過ラインとなりました。普段の大会でも運が良くないと4勝はできないので、正直2勝が精いっぱいだろうと思っていました。ところが、大会が始まると思わぬ展開が待ち受けています。

 初戦、運良く強豪選手との対戦を避けられました。とはいっても、相手は二段の実力者です。中盤から自分の知らない手を打たれ、厳しい展開が続きます。苦しいながらも光明を見出すと、最終的には34-30(4石差)で何とか勝つことができました。

 2戦目も、前回負けている二段の強敵に当たります。中盤まで優位に進めるも、終盤で大きな見落としをしてしまい、18-46(28石差)の逆転負けを喫します。嫌な空気が流れます。しかし、今日の私は何かが違いました。

 3戦目の相手は四段の格上。しかし、私はこの四段に相性が良く、1回かあったことがあります。序盤から難しい展開となり、中盤の入り口で勝負手を放ちます。これが利いたのか、中盤以降は打ちやすい展開となり、最終的には45-19(26石差)の大差で勝つことができました。

 ここで昼休み。4戦目の相手を確認すると、名門校のオセロ部に所属する二段の高校生。強い相手ですが、今日の参加者の中では下の方に位置する相手なのでできれば勝ちたいところ。次の試合を勝てば予選通過も見えてくるため、念のためATMに向かい全日本選手権の参加費5千円を引き出しておく。

 この試合が正念場と気合を入れて臨んだ4戦目。序盤から知らない展開に突入し、こまめに時間を使いながら進めていく。中盤で相手が渋々といった手を打ち、有利になったと実感する。ここから、本当に勝っているのだろうかという不安と戦いながら、震える手で一手ずつ盤面を進める。念には念を入れて読み進め、確実に勝利をものにする。スコアだけ見れば40-24(16石差)と余裕のある勝ち方であるが、大きな舞台で3勝目をかけた試合のプレッシャーは想像を絶するもので、有利な盤面であるにもかかわらず不安でいっぱいだった。

 勝てば予選通過の5戦目。またも二段の相手で、しかも小学生である。巡り合わせが良い今回なら、ワンチャン予選通過できるのではないかと色気が出てきた。(昼休みに5千円引き出している時点で十分色気を出していると思うが……)試合は序盤から互角の進行で、終盤の入り口に入っても私には優劣の判断がつかない局面が続く。大事な終盤、時間が無くなってしまい、ほとんど読み切れないまま指運に任せて打ち続ける。最後の6マスになり、自分の枚数が足りていないことを察するが時すでに遅し。結果は28-36(8石差)とやや接戦気味の悔しい敗戦となった。試合後にスマホで調べてみると、際どく勝てた場面もあり、細かいミスの積み重ねで負けていたようだ。難解な終盤で思いつきもしない手順だったが、高段者ならば当たり前のように勝てた終盤なのかもしれない。決勝に進む人というのは、難解な終盤でもほとんどノーミスで勝ち切れる人だと思う。

 6戦目の相手は強豪七段。相手も3勝2敗で迎えているため、勝った方が全日本選手権に出場できる、という大事な一戦である。試合は、序盤で知らない手を打たれ、相手の研究範囲にハマらないようにあえて変な手を打ったが、形勢を損ねてしまい序盤で事実上の決着がついてしまった。適当に打ち進め、終わってみれば9-55(46石差)の大差をつけられてしまった。

 全体を振り返ると、二段の方2名、四段の方1名に勝てたので素晴らしい内容だったのではないかと思う。負けた試合も6戦目以外は終盤まで勝てるチャンスがあっただけに、余計に悔しい。ただ、2戦目の試合で勝っていたら対戦相手も違っていたはずなので何とも言えないが、5戦目に関しては勝てば予選通過できた試合なので、終盤力を鍛えていなかったのが非常に悔やまれる。4戦目まで良い感じで進んでいたのに5戦目以降で失速する点は、今シーズンのカープと似ているのかもしれません。予想外に勝ち進み、全日本選手権への出場をかけて戦えたことを今後の糧にしたいと思います。