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【高校野球】登板過多問題の解決策について

 岩手県大会の決勝で、佐々木朗希投手を投げさせずに敗退した大船渡高校の監督に賛否両論の声が上がっています。もし佐々木投手を登板させていたら優勝していたのかは誰にも分かりませんが、個人的には短いイニングでもいいから投げてほしかったと思います。佐々木投手には、同じ岩手県出身の大谷翔平選手を超える投手として、プロの世界で活躍してくれることを期待しましょう。

 さて、方々で議論されている球数制限問題についてですが、個人的には部分的に賛成です。部分的に、というのは地方大会の準決勝あたりから採用するのが理想だと考えます。地方大会の初戦から球数制限を適用してしまうと、投手が1人しかいないチームでは投げる投手がいなくなってしまい、試合が成立しなくなります。地方大会には9人や10人で登録し、ベンチをフルに埋められないチームも数多く出場しています。出場のハードルを上げるべきではありません。地方大会でも、準決勝まで進めば投手を複数揃えたレベルの高いチームが勝ち残っていることでしょう。投げすぎが問題になるのは勝ち残って試合を重ねた投手になると思うので、準決勝から球数制限を導入すればいいでしょう。

 ここで原点に戻って、登板過多について根本的な解決策を提示します。それは、地方大会に参加する高校数に応じて全国大会の切符を案分する方式です。参加校50校未満の都道府県は1校、51から100校なら2校、100校を超える場合は3校を代表にします。25校が参加する鳥取県からは1校、97校が参加する広島県からは2校、188校が参加する愛知県からは3校を代表に選ぶといった具合です。甲子園の枠が1校から2校に増えれば、勝ち進むまでに要する試合数は1試合減ります。愛知代表の誉高校は勝ち上がりまでに8試合要しましたが、これが1試合減ったら大きいと思います。加えて、地方による格差も減らせると思います。25校しかない鳥取県と188校もある愛知県で、全国大会の枠がどちらも1つなのはどう考えても不平等だと思います。それを解消する意味でも、甲子園の切符を参加校で案分するのが良いのではないかと思います。