多趣味な社会人のブログ

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エコノミクス甲子園・全国大会

 

※【エコノミクス甲子園・県大会】を読んでいない方は、先にそちらをご覧ください

 

 2月下旬、相方のU君と共に電車に乗り込む。今日から3日間にわたって、エコノミクス甲子園(以下「エコ甲」とする)全国大会が行われる。といっても、本日は東京都内の宿泊施設で簡単な説明を受けるだけだ。本格的な戦いは明日から始まる。

 2日目、地方予選を勝ち抜いた44チームが大きな部屋に集められる。抽選により4チームずつ11グループに分けられ、4チームで協力して課題を行うことが説明される。課題の内容は、飛行機ビジネスを発展させるための戦略を考え、審査員にプレゼンするというものである。

 グループごとに、会議室が与えられる。4チームのメンバーが顔を合わせ、自己紹介をする。ほとんどが2年生で、3年生は私しかいない。本来なら最年長の私が議論を進めなくてはならないのだが、私のコミュニケーション能力が低いので同グループの2年生が司会進行を務める。午後4時までにプレゼン資料を完成しなくてはいけないので、どんどん議論を進めていく。アイデアはどんどん出てくるものの、現実味のありそうなものが出てこない。昼食休憩をはさみ、なんとかアイデアをまとめプレゼン資料を作成すると、すでに午後3時半を回っている。肝心の発表役は、司会進行の子が務めてくれることになった。ちなみに、我々のアイデアは「飛行機の中に漫画をおく」というもので、点数は11チーム中6位とまずまずだった。この点数は明日の戦いにも反映されるので、下の順位にならなくてよかった。

 夜、都内の有名ホテルで、ほかのチームや大会スタッフ、来賓として招かれている金融関係の方との交流を目的とする立食パーティーが行われた。せっかくの機会なので、他校の人や銀行員の方とお話をしたのだが、途中で体調が悪くなってしまった。元来、林間学校や修学旅行といった宿泊行事では決まって体調を崩してきたので、ここまでの疲労や大舞台の緊張から具合が悪くなるのは当たり前のことかもしれない。

 最終日、朝食を終えると筆記クイズが待っていた。県大会とは違い、2人で協力するのではなく個人で解く形式である。2人が別々に解いた筆記の合計点がチームの点数となるので、個の力が試される。県大会で解いた筆記問題の数倍も難易度が高かった。体調不良も重なり、思うように解けなかった。相方も自信がないと言っている。

 筆記クイズが終わると、都内のイベント会場に移動する。キャパシティ500人程度の大きなホールで、優勝を決める戦いがこれから繰り広げられるのだ。早押しラウンドでは、緊張から押し負けてしまい答えることができなかったが、昨日のプレゼンチーム対抗で行われた早抜け3択クイズでは、最短でクリアすることができた。同じグループのメンバーにまで迷惑をかけなくてホッとした。

 昼食を終えると、いよいよ決勝ラウンドに進めるチームが発表される。もしかしたら勝ち抜けたのでは、と淡い期待をしていたのだが、残念ながら予選落ち。ところが、決勝ラウンドに進むチームが発表された後、敗者復活ラウンドが用意されていた。予選落ちしたチームが色めき立つ。ステージに上がり、予選で下位だったチームから順番に同じ問題に挑戦していき、正解が出るまで問題は変わらない。間違えたら失格という厳しいルールに緊張が走る。ラウンドの3問目で出題された問題が難しく、4チームが不正解になる。この問題は私たちのチームまで回ってこないと思ったが、あっという間に私たちの1個前のチームに解答権が移る。このチームも正解できず、私たちのチームに解答権が回ってくる。「よし、来た」私はこの問題の解答に自信を持っていた。客席で見ている銀行員、大会スポンサー、応援に来た観客、総勢500人に向けて大声で答える。一瞬間が空いて、正解の合図音が鳴り響く。会場から沸き起こる大きな拍手に心を震わせる。敗者復活ので勝ち上がることはかなわなかったが、全国大会に出場して最高の経験をすることができた。敗者復活ラウンドでは、2人で相談して答えることが認められているのだが、解答のすべてを、私を信じて任してくれた相方に感謝している。相方は、優勝賞品のNY旅行に行きたいと言っていたのに、優勝させてあげられなかったことが心残りである。

 エコ甲の全国大会では、大会の大学生スタッフや銀行員、証券マンなど様々な方とお会いすることができ、貴重な経験を得られました。エコノミクス甲子園に出場しようと考えている人はぜひコメントしてください。