多趣味な社会人のブログ

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監査委員会委員長

 

 高校1年生の4月。クラスのホームルームで委員会を決めていた。黒板に書かれた委員会の中から、自分のやりたいものの欄に名前を書く。定員を超えたらじゃんけんという方式である。本当は図書委員会をやりたかったが、すでに2名の名前が書かれていた。ここで自分の名前を書いて波風立てたくなかったので、他の委員会を探す。少なくなった選択肢の中から、選挙管理委員会に目を付け、名前を書きに行く。しかし、直前で別の人に名前を書かれてしまった。余っているのは、文化祭委員か監査委員。自分が学校行事の中心になることは考えられなかったため、消去法で監査委員を選ぶ。やりたい委員会は選べなかったが、無難にやり過ごせるだろう。

 2年生になって初めての委員会の集まり。そこで、監査委員会は部活動の出席率を調べるのが仕事だということが分かった。始めは面倒くさかったが、仕事をこなしていくうちにやりがいを感じるようになった。1年の最後には、来年には副委員長をやろうと考えていた。理数科は3年間クラス替えがないため、ほとんどの生徒が昨年と同じ委員会に所属する。4月の委員会決めの時、わざわざ変更することはしなかった。年度明け始めての委員会の集まり。ここで、委員長や副委員長、書記を決める。委員長は3年生が行うのだが、昨年副委員長をやっていたF先輩にすんなりと決まった。問題は副委員長と書記。昨年は誰も立候補せず、じゃんけんになったのを覚えている。だが、今年は違う。「副委員長をやりたい人」先ほど委員長に就任したばかりのF先輩が呼びかける。この呼びかけに、勇気をもって手を挙げる。周りを見るが、他に手を挙げてる人はいない。この瞬間、1年間副委員長を務めることが決定した。書記も、他にやる人がいないのならと立候補したS君(エコノミクス甲子園の初代チームメートです!)に決まりました。委員長F先輩、副委員長私、書記S君の3人で協力しながら委員会を運営していきます。最初は、F先輩に教わりながら仕事を進めていきましたが、3年生のF先輩が受験モードに入ると、私とS君が主体的に進めていくようになります。3年生が休みになる3学期には、私が前に立って委員会の集まりを仕切っていきました。学年最後の生徒総会では、監査委員会の委員長代理として、生徒会の予算に間違いがないことを全校生徒の前で報告しました。とても緊張しましたが、素晴らしい経験になったと思います(型通りの文章を読み上げただけですが)。

 3年生最初の委員会の集まり。当然の成り行きで私が司会を行います。もちろん私が委員長。副委員長と書記は、何とか立候補してくれました。誰もやらないなら自分がやるという人がいますが、こういう人はいろんな経験に恵まれることでしょう。委員長になった現在、後輩に仕事を教える立場になります。以前の私なら荷が重いと感じていたでしょうが、この頃にはむしろリーダーシップをとりたいと思っていました。だって、社会に出て企業や組織に入ったら、委員長やプロジェクトリーダーになんか望んでもなれるものではないのですから!誰もやりたがらないで、渋々トップが決まるのは高校生まででしょう。昨年から知り合った生徒会の人たちとも協力しながら、積極的に仕事を進めます。後輩の2人はやる気があり、仕事の教えがいがありました。特に副委員長のKさんはコミュニケーション能力が高く(間違いなく私より高い)、委員会の集まりを開いた時に場をまとめてくれました。そして、新たな生徒会長を決める選挙では、委員会活動で知り合った後輩のO君を生徒会会計に推薦し、全校生徒の前でスピーチも行いました。このときは、緊張から言葉が詰まってしまいましたが、O君は見事生徒会会計の座に収まりました。実は、ブログのやり方を教えてくれたのはO君です。O君はコンピュータに詳しいので、困ったときはいつも頼っています。(卒業後まで迷惑をかけてごめん)

 前回のブログで書いた愛好会の活動、今回描いた委員会活動。共通しているのは、自分から積極的に行動を起こせば、何かが結果になって自分のもとへ返ってくるということです。K高校では、自分から行動する環境が与えられていました。積極的に行動を起こせば成功につながるということを、貴重な経験を通じて教えてくれたK高校に深く感謝しています。