多趣味な社会人のブログ

プロ野球、自転車レース、競馬、財テク、政治経済、教育問題など様々な記事を発信しています。

高校で得られたかけがえのない経験

 

 私が高校で得られた経験は大きく分けて以下の2点です。

 

① 数学愛好会での経験

② 監査委員会での経験

 

今回は①についてお話します。

 

① 数学愛好会での経験

 数学愛好会に入ったことで、数学の道を諦めました。それは、先輩や先生の話から、数学を職業にするのは難しいことを知ったからです。純粋に数学だけを研究して生計を立てている人は、ごくわずかしか居ません。そこにたどり着くためには相当優秀でないといけないのですが、飛び抜けて優秀な先輩に出会ったことで、数学という学問が理論上の科目である難しさを改めて思い知らされました。

 1年生の時に出会った先輩は、2人ともイベントごとに興味がない人でした。そのため、文化祭の準備はほとんど私ひとりで行いました。文化祭では、ルービックキューブなどのパズルを展示するので、子供に大人気です。この経験が生きたのが3年生の文化祭です。K高校の文化祭では、PR映像賞というのが設定されています。PR映像というのは、各団体がPRのために1分間の映像を作成し、開会式で流されます。映像を見た在校生が、印象に残った団体に投票して、最も票数を集めた団体が賞をもらえます。PR映像の作成は部活動団体は任意なので、これまでは行ってきませんでした。ところが、コンピュータに詳しそうな後輩が入ってきたこともあり、PR映像を作成してみたくなりました。そこで、1年生たちに提案すると、何と企画から撮影、映像の加工まですべてやってくれました。内容は、ピタゴラスイッチのような装置を作成し、教室の隅から隅までを玉が転がったりドミノが倒れたりするというものです。実際は、部分ごとに撮影し、編集でつなぎ合わせているのですが、映像を見てみると見事に連続しているように見えます。この映像が開会式で流れると、これまでいくつもの映像を見せられて飽きていた生徒たちがにわかにざわめき始めます。開会式が行われている体育館を完成が包み込んだとき、私の中で筆舌に尽くしがたい喜びがこみあげ、思わずこぶしを突き上げていました。閉会式、私はステージの上で表彰されていました。もちろんこんな経験は今までで一度もありません。実際に映像を作成し、編集した後輩たちが表彰を僕に譲ってくれたのです。優しい後輩たちに囲まれたものです。

 体育祭のときには、部活動対抗大縄跳びに文科系団体として初めて参加しました。15人集めなくてはいけないので、他の団体と合同で行いました。そのため、事前の練習は出来ず、本番一発勝負となりました。私と柔道部のS君(2年の時にエコノミクス甲子園に出場した相方)で縄を回すのですが、呼吸が合わず上手く回りません。見かねた書道部の同級生が代わりに回してくれます。S君も別の人に交代し、縄に入って跳んでいます。私は跳ぶことが苦手なため、そばで見ています。だんだんと息が合ってきて、最終的には13回も飛ぶことができました。3位以内には入れませんでしたが、文科系団体(1人柔道部を含む)の集まりでこれだけの成績が出せたのですから大したものです。

 数学愛好会は、文化祭でのPR映像の作成、体育祭の部活動対抗大縄跳びというように、団体として初めてのことを成し遂げています。新しいことに挑戦してみることが大事だと思っています。(自分は何にもやっていませんが)次回は、監査委員会についてお話ししたいと思います。