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【資産形成】つみたてNISAで賢く貯めろ!!

 

 最初に断っておきますが、企業案件ではありません(笑)

 私は大学生のころからつみたてNISAを利用していますが、通算の利回りで30%前後をマークしています。つみたてNISAという商品の性質上年利換算するのは難しいですが、単純に利用年数で割ると毎年7%の利率となります。

 バブルを経験している方にはピンと来ないかもしれませんが、定期預金の年利が0.001%ということを考えると、7%の利率は魅力的だと思いませんか?

 今回は、つみたてNISAの利点と始め方を紹介します。

 

 つみたてNISAとは?

・毎月一定額を投資信託で運用する

・年間40万円まで非課税

・20年間積み立て可能

 

 上記のような特徴を持った金融商品です。つみたてNISAを始めるには銀行や証券会社に口座を開設する必要があります。ほとんどの銀行でつみたてNISAを取り扱っていると思うので、どこに開設したらいいかわからない人は、自分の利用している銀行窓口に行ってつみたてNISAの口座を開きたいと相談してください。身分証や印鑑を持っていけば、30分ほどで手続きが完了するはずです。

 始め方や概要については下に金融庁のリンクを貼っておくので、気になった方は調べてみてください。

 

 つみたてNISA : 金融庁 (fsa.go.jp)

 

 つみたてNISAのメリット

1.自動的に資産形成ができる

2.複利効果を利用できる

3.リスクの分散ができる

 

 つみたてNISAを利用するメリットは、大きく3つに分けられます。

 

1.自動的に資産形成ができる

 貯金ができないという人には、このメリットが一番大きいと思います。

 貯金ができない理由の大半は、余ったお金を貯金に回そうとするからです。

 バビロンの大富豪の話にもありますが、貯金をしたいのなら給料の10分の1をあらかじめ貯金に回し、残ったお金で生活すべきです。

 給料を受け取る銀行でつみたてNISAの口座を開いてしまえば、決まった日に自動的に引き落としがかかるので、何も考えずに貯金ができます。

 このメリットだけなら自動積立貯金などを利用するのと同じです。なので、2番目以降はつみたてNISAならではのメリットを紹介します。

 

2.複利効果を利用できる

 「複利」という言葉も、貯金に関心のある方なら聞いたことがあると思います。簡単に説明すると、元金だけでなく利子にも利子がついて、年々資産額が雪だるま式に増える効果です。複利がマイナスに働いてしまうのが借金で、利子に利子が重なって、返済額が元金を超えてしまう場合もあります。

 長期間かけて資産形成するつみたてNISAでは、複利効果をプラスに利用できるのが魅力です。

 

3.リスクの分散ができる

 ここでいうリスクの分散とは「銘柄の分散」「時間の分散」の二つを指します。

 「銘柄の分散」とは、たくさんの銘柄に分けて投資することで資産額が急落するリスクを避けることです。「卵を一つのかごに盛るな」という格言もあるように、一つの銘柄にのみに投資してしまうと、その会社の業績が悪化したり倒産したりした場合に資産額が急激に下がってしまいます。しかし複数の銘柄を保有しておけば、一つの会社が業績悪化しても、自分の資産は大きなダメージを受けなくて済みます

 つみたてNISAでは、投資信託に投資します。投資信託とは決まった特徴のある複数銘柄の株や債券を組み込んだ金融商品なので、これを買うことで銘柄の分散がされていることになります。

 私は、日経225のインデックスファンド、先進国株式、新興国株式の3商品を購入しています。インデックスとは、市場平均に連動して価格が上下する金融商品のことです。

 投資信託は1種類だけを買っていても銘柄が分散されますが、先進国と新興国も買うことで国単位で分散させました。日経225のインデックスだけだと、日本経済が悪化し続けたときに損失を被るからです。銀行によって扱っている商品が限られていますので、投資したい商品が決まっている人はそれを取り扱っている証券会社に口座を開くのがよいでしょう。ただ私の感覚では、どの商品を選んでも大外れすることはないと思います。

 

 「時間の分散」とは、一度に購入せず定期的に入金することで、悪いタイミングで取引するのを避けることです。たとえば、1株1万円のA株を100株買って、その後1株5,000円に下がったら50万円損してしまいます。しかし1株1万円のときに1株買って、5,000円になったタイミングでもう1株買い増せば、合計1万5,000円で2株買ったことになります。2株買うのに1万5,000円使っているので、1株当たり7,500円で買えたということになります。これを続けていくと、株価が高値のときに大量に買ってしまうリスクが減ります。 

 またつみたてNISAの場合は月々に投資する金額が一定のため、上の例で言うとA株が1万円の時は1株、5,000円の時は2株買うことになります。手持ちの資金で買える株数だけ買うことを専門用語でドルコスト平均法といいます。この場合、2万円で3株買ったことになるので、1株当たり6,666円で買えたことになります。

 高い時には少量、安い時には大量に買うのが賢い購入法になります。積立額が決まっているつみたてNISAでは、自動的にドルコスト平均法による購入が行われるのです。

 

 

 気を付けるべき点

1.元本割れする可能性のある商品である

2.年間40万円を超えると、超えた分が課税対象となる

3.資金を途中で引き出しにくい

 

 もちろん、つみたてNISAにはメリットだけでなく気を付けるべき点も存在します。

 

 

1.元本割れする可能性のある商品である

 投資信託は株式や債券を組み込んでいる商品なので、組み込まれている銘柄の価値が下がれば値下がりする可能性はあります。しかし、先ほど説明したようにドルコスト平均法によって購入しているため、長期間積み立てを続けるほど原本割れするリスクは減少していきます。

 日本人の特性としてリスクを極端に嫌う傾向にあるため、少しでも元本割れする可能性のある商品を買いたがらないというのも事実です。そのため、日本人は欧米の人に比べて投資に回す金額が少ないのだと言われています。

 しかし、元本割れするリスクがない預金口座にお金を預けておくのが本当にリスクのない選択肢なのでしょうか?

 歴史をひも解くと、凄まじいインフレによってお金の価値がゼロに等しくなったことがあります。そこまで極端なことは言わずとも、現在100円で買えるスナック菓子が10年後には150円になることは十分あり得ます。物価が上昇しても、預金口座の100円は10年後も100円のままでしかありません。つまり、何も考えず預金しておくこと自体がリスクでしかないのです。

 もちろん、有り金すべてを株や投資信託につぎ込めと言っているのではありません。今月使う分のお金まで投資に回しては、生活が成り立たなくなります。ただ、すぐに使う予定のないお金を投資に回すことで、インフレのリスクを回避することにつながるかもしれません。どうしてもリスクを取りたくないという人は、インフレにもデフレにも対応できるゴールドを買えばよいのです。

 

2.年間40万円を超えると、超えた分が課税対象となる

 つみたてNISAによる非課税枠は年間40万円であり、それを超えた分は課税対象となります。年間40万円というと、月々3万3,333円までが非課税枠なので、人によっては超えてしまう可能性があります。

 普通のNISAであれば年間120万円までの非課税枠があります。ただし期間は5年間なので、長期的な資産形成を目指すのであればつみたてNISAの方が良いと思います。

 

3.資金を途中で引き出しにくい

 つみたてNISAに限らず、積立型の金融商品は途中でお金を引き出しにくいです。急な出費に迫られて途中で解約すると、タイミングによっては損してしまう可能性があります。また短い期間で解約すると、つみたてNISAの恩恵である複利効果を十分に得ることができません。なので、つみたてNISAは極力途中で解約しないようにしましょう。

 

 

まとめ

 つみたてNISAの口座を開いて1年が経ったころ、銀行の窓口で行員さんにこんなことを言われました。

「最近景気悪いですからね。評価額も大幅に下がってますね……」

 ずいぶん気まずそうな口調でした。

 たしかに、その時点での運用利回りはマイナス20%くらいでしたので、行員さんの口調が暗くなるのも無理はありません。

 しかし、私は短期トレードをしているわけではないのです。短期間で見ればマイナスになることはあっても、10年後にはほとんどの確率でプラスになるだろうと思っていました。実際、記事を書いている2021年4月9日時点で33.44%の利回りを実現しています。株価チャートとにらめっこしたり、世界の金融情勢を逐一確認したりしなくても、これだけの利回りが実現できるのです。

 複利効果は時間がたてばたつほど大きなメリットをもたらします。なので、始めるなら今がベストです。この記事を読んでいるタイミングが好景気だろうが不景気だろうが関係ありません。月5000円からでもいいので、今すぐつみたてNISAを始めましょう。