【金持ち父さん貧乏父さん】本当のお金持ちとは何か?
「あなたはお金持ちになりたいですか?」
1.なりたい
2.可能であればなりたい
3.なりたくない
この質問をすると、多くの人が1か2を選ぶと思います。3を選ぶのは、変わり者かはたまた大金を持っていることで命を狙われている資産家くらいでしょうか。
冗談はさておき、多くの人はお金持ちになりたいと考えているでしょう。
もう一つ質問をします。
「お金持ちの定義は何ですか?」
この質問に自信をもって答えられる人は少ないのではないでしょうか。年収1億円、時価総額10億円の金融資産、などと数字で答える人もいると思います。ではその数字の根拠は何ですか?
もちろん、これらの答えも間違ってはおらず、自分の納得できる金額を稼げれば満足のいく人生を送れるかもしれません。
しかし金持ち父さんの作者であるロバート・キヨサキ氏の答えは、大金を稼ぐことではありません。
「経済的自由を手に入れること」
これがロバート・キヨサキ氏によるお金持ちの定義です。
経済的自由とは何か。それを手に入れるために必要な考え方について説明していきます。
経済的自由とは
ロバート氏のいう経済的自由とは、簡単に言うと毎月の支出を不労所得が上回っている状態です。不労所得とは、不動産の家賃収入、事業所得、金融資産から得られる配当金などが当てはまります。
つまり、働かなくても生活していける状態を金持ちと定義しています。ここで注意してほしいのは、経済的自由を得るための不労所得の金額は人によって異なるということです。
1か月の生活費が20万円の人は、21万円の配当金が入ってくれば働かずとも生活できますし、1か月50万円の生活費がかかっている人は、不労所得で51万円稼ぐ必要があります。
要するに、生活コストの高い人ほどお金持ちになるのが大変ということです。
もちろん、お金持ちでブランドのバッグや時計を買っている人もいます。しかし本当のお金持ちは、不労所得の範囲内でブランド品を楽しんでいます。不労所得を超える範囲で浪費するのは本当のお金持ちではありません。支出が収入を上回らないよう考えてお金を使ってこそ、真の経済的自由を手に入れられるのです。
経済的自由を手に入れるのステップ
意外に思われるかもしれませんが、お金持ちほど支出を気にします。もちろん必要なもの、価値のあるものには惜しみなくお金を使いますが、無駄なものには1円たりともお金を使いたがらないのです。
経済的自由を手に入れるためには、まず支出を見直す必要があります。無駄遣いを抑えることで、お金持ちを目指すスタートラインに立てるのです。
支出を抑えたら、次に考えるのは収入。収入についても、ただ稼ぐ金額を増やせばいいというものではありません。働かなくてもお金を生み出してくれる資産を保有し、そこから生み出される不労所得を増やす必要があります。
ただし、最初から不動産や株に手を出すのは止めましょう。ある程度の元手がないときにむやみに投資を始めるのは危険です。最初は今の仕事で給料を上げることや、少ない投資でできる副業を考えてみましょう。
収入を増やしたら、そのお金を資産の購入に充てます。間違えても、給料が上がったからと言って生活水準を上げてはいけません。原点に戻ると、経済的自由とは不労所得による収入が支出を上回っている状態のことを指します。支出を増やしたら、その分経済的自由が遠ざかってしまいます。
ブランド品を買ったり生活水準を上げたりするのは、経済的自由を達成した後に考えることです。
まとめ
お金持ちとは、大金を持っていることではなく働かなくても生活が維持できる状態を表します。働かずにお金を手に入れるには、仕事に頼るのではなく不労所得を得るための資産を形成する必要があります。
経済的自由を得るためにまず考えるのは、収入ではなく支出です。支出を見直さないまま収入を増やしたとしても、浪費癖がついたままではお金持ちにはなれません。
現在の収入が十分ではない人は、まず本業での収入を増やすか副業を始めるかを考えます。収入を増やせたら、それをブランドもののバッグではなくお金を生み出す資産に投資します。
漠然とお金持ちになりたいと考えている人、金持ちになるためにとにかく仕事だけを頑張っている人は、真の経済的自由とは何かを理解し、本当のお金持ちを目指しましょう。