多趣味な社会人のブログ

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【価値のある1勝】ミスの積み重ねが勝負を分ける

 宮島さんの神主が

 おみくじ引いて申すには

 今日もカープは勝~ち勝~ち勝っち勝ち

 

 

 3連戦終了後にまとめて記事を書こうと思ってましたが、嬉しくなって記事を書くことにしました。

 今日の試合、1-0のスコア以上に中身の詰まった試合でした。

 試合を分けたポイントは、ずばりミスです

 

 両チーム記録に残らないミスが多々ありましたが、ミスの積み重ねが勝敗に直結したと思います。両チームのミスを時系列に沿って確認してみます。

 

 広島カープ

 1回裏 田中・けん制死

(5回裏 堂林・進塁打を打てずダブルプレー

 7回裏 上本・けん制死

 9回表 鈴木誠也・スライディングキャッチ

 

 阪神タイガース

 1回裏 糸原・ファンブル

 7回表 佐藤・走塁死

 8回表 マルテ・投球動作に入ってからタイムをかける

 9回表 サンズ・走塁死

 

 

 まず、カープ側のミスから見ていきます。

 1回、7回のけん制死はどちらも無死1塁の場面であり、防がなくてはいけないものでした。初回の田中に関しては、菊池のバントで1アウト2塁の形を作るべきですし、7回の上本は、代走でけん制死では流れに水を差してしまいます。いずれも好投している西投手の登板時なので、安易にランナーを失ってはいけません。同様に、5回のサードゴロを打った堂林も、進塁打を意識してランナーを前に進めるバッティングを心掛ける必要がありました。

 

 また9回の鈴木誠也は、状況を考えると無理にノーバンキャッチを狙わず、ワンバウンドで確実に止めるべきです。あれが近くに転がったから結果的には2塁で暴走したサンズを刺せましたが、体で止められず後ろにそらしていたら1アウト2塁の局面になっていたかもしれません。冷静に1アウト1塁のシーンを作っておけば、ピンチは広がりません。

 

 これだけ記録に残らないミスをしながらも勝てた理由は、9回のミス以外守りでミスをしなかったからです。攻撃面でのミスはこちらの流れを止めるだけであって、相手の失点には直結しないため、致命傷にはなりませんでした。

 

 次に阪神のミスを検証します。

 1回の糸原選手のエラーは阪神内野陣の不安を露呈するものでした。続く坂倉選手を抑えたため致命傷にはなりませんでしたが、好投手同士の投げ合いでミスから失点となれば流れが悪くなります。

 

 7回の佐藤の走塁ミスは結果論だという人もいるかもしれませんが、個人的にはリスクを冒す必要があったのか疑問に思います。

 森下が投げ続けていたのであればあの走塁も理解できますが、マウンドにいたのは2番手の森浦です。開幕カードはしっかり抑えてホールドも記録しましたが、まだ1年目の新人です。しかも、森浦投手は球が荒れる傾向にあるので、ランナーをためてじっくり攻撃していれば、同点にとどまらず逆転できた可能性もあります。結果的に、佐藤の走塁が森浦を助けてしまいました。

 ただ、佐藤は新人なので、積極的に動いてのミスは責められるものではありません。経験を重ねて、リスクを取る場面と取らない場面を見極められるようになれば良いのです。

 

 ひどかったのは、9回のサンズの走塁です。サンズの足と鈴木の肩を比較して、どうして間に合うと判断できたのでしょう?自分の足が遅いことすら把握していなかったのでしょうか?ランナーが残らなかったおかげで、栗林のピッチングに余裕を与えてしまいました。

 

 1つでも先の塁を狙いたいという二人の気持ちはわかりますが、代走が出るということをわかっていなかったのでしょうか?7回以降で1点ビハインドなら、佐藤もサンズも間違いなく代走が送られるはずです。1塁に残って足の速い選手がプレッシャーをかけていれば、バッテリーにプレッシャーをかけることができ、試合の結果が変わっていた可能性もあります。 

 

 8回のマルテ選手は、完全に珍プレーです。あのタイミングでタイムはいくら何でも認められませんし、塹江の投球は甘く入っていたので、捉えていれば同点もしくは逆転ホームランの可能性すらありました。3球目の中途半端なスライダーをハーフスイングしたことと合わせて、塹江を助けています。

 

 

 好投手の投げ合いで1-0と締まったゲームになったのは事実ですが、攻撃側のミスが目立ったことで結果的に点数が入らなかったと見ることもできます。

 打線が広島5安打、阪神4安打と貧打なうえに、走塁ミスが頻発するようでは点数などめったに入らないでしょう。

 

 私は阪神ファンではありませんが、先発した西選手が可哀そうでなりません。糸原のファンブルで招いたピンチを抑え、ノーアウトのランナーを2回もけん制で殺してチャンスの芽をつぶし、7回80球1失点というテンポの良いピッチングをしたにも関わらず勝ち投手はおろか負け投手になってしまうのですから。

 6回100球で死球を3つ出した森下投手よりも内容面では勝っていたでしょう。援護がなかった森下投手ですら、代打のメヒアが打って得点を入れ、勝利投手になっています。

 菊池選手にタイムリーを打たれた1球だって、明らかな投げミスではありません。ボールが低めに決まっているか、もう少し高く外れていれば打たれることはなかったでしょう。

  

 

 まとめると今日の試合は細かなミスが多く、そのせいでロースコアの接戦になりました。森浦、塹江が安定するとリリーフ陣が安定し、僅差のゲームを有利に進められると思います。

 森下投手、よく0で抑えてくれました。今シーズンは15勝を超える活躍を期待しています!!なんといっても、広島が苦手にしている西相手に白星を手に入れたのは大きいです。3連勝して好調な阪神打線を沈黙させることができたのも明るい材料でしょう。しかし、明日は今日と同じようにいくとは思いません。阪神打線も今日のように散発4安打で抑えられるとは思わないので、要所を締めて失点を2までに抑える。攻撃面では今日のように少ないチャンスをものにする采配が必要だと思います。

 

 明日の予告先発は床田選手。頑張れ!!