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【プロ野球開幕】中日との開幕3連戦を終えて

 先週金曜日に開幕したプロ野球

 初戦から衝撃の展開が待っていました。

 

 今年の開幕投手は大瀬良投手。3年連続3度目の大役を任されます。過去2年はいずれも白星を飾っており、今年も当然勝利を期待されています。

 18時。マツダスタジアムのマウンドに大瀬良が向かう。

 今シーズン最初の対戦相手は、出塁率の高い大島選手。手ごわい先頭打者をライトフライに打ち取った後、後続も断ち最高の立ち上がりを見せます。

 1回の裏、1塁に菊池を置いて3番西川。ランナーを動かす場面かと思いきや、まさかの初球打ちホームラン。いきなり2点先制します。

 2回にも2点を加点した後はお互い点が入らず、5回の裏を終え、大瀬良が勝利投手の権利を獲得します。

 6回には代打滝野にヒットを打たれるも、後続を断ち点数を許しません。

 7回も3者凡退に抑え、カープの勝ちという雰囲気が球場全体に流れます。

 8回。急転直下。先頭の根尾に初めての長打となるツーベースを打たれてから、大瀬良の投球が音を立てて崩れます。後を受けたリリーフも流れを止めることができず、ビシエドに逆転ホームランを打たれてしまいます。

 松山のファンブルビシエドとの中途半端な勝負など細かなミスが重なった結果の5失点だっただけに、悔やまれるイニングとなりました。

 9回にもリードを広げられ、最後は1点差まで迫りましたが、まさかの敗北を喫してしまいました。

 

 この一戦が開幕戦であること、楽勝ムードから逆転負けを食らったことも重なり、単なる1敗以上の重みがある敗戦となってしまいました。

 また、救援陣の不安が顕著になった一戦にもなりました。

 

 

 2戦目。九里ー森浦ー塹江ー栗林と「くり」で始まり「くりばやし」で終わる投手リレーで1失点に抑えて勝利。栗林は初登板初セーブを飾り、幸先の良いスタート。1戦目に見られた救援不安を払しょくする勝利となりました。2020ドラ1、ドラ2の活躍は明るい材料です。今後の活躍に期待しましょう。

 

 3戦目。野村と小笠原の先発で、息が詰まるような投手戦が繰り広げられました。ただ今日の試合は、お互い得点圏にランナーを進める場面が多かったので、終始ハラハラする展開となりました。

 6回裏。松山が2塁に出塁した場面で、代走上本が送られます。今シーズンは延長戦なしというレギュレーションのため、今後も早めの選手交代が増えていきそうです。2番手森浦はピンチを招きながらも7回を無失点で抑えます。

 7回裏。死球・ヒット・死球で満塁のチャンスを作り、代打坂倉。セカンドゴロで終了かと思いきや、ショート京田のセカンドベースカバーが遅れ、セカンドセーフの判定。セカンドランナーまで生還していたため2点先制……かと思ったところで中日与田監督がリクエストを要求。結果、判定が覆りアウト。先制点は幻となってしまった。

 8回裏。2アウト1、2塁のチャンスを作ると、セカンドランナー曾澤に代走曽根を送る。この時点で捕手の磯村と坂倉は使っているため、ベンチには新人の石原しかいない。延長なしとはいえ、接戦で迎える9回のリードを石原に任せるという大胆な采配を見せた。

 点が入らず9回。ルーキー栗林と初出場の石原がバッテリーを組みます。栗林は昨日セーブを決めたとはいえ、同点の9回を投げるのは不安でしょう。ましてや石原は初出場初マスク。不安になりながらも戦況を見つめます。

 ファンの不安をよそに、若いバッテリーは中日打線を3者凡退で封じました。思えば、両チーム合わせて久々の3者凡退。思えば、6回以降で1番安定したピッチングだったと思います。

 カープの負けがなくなった9回の裏。ここで点を決めれば、栗林は勝ち投手になり、開幕3連戦でセーブと勝利を記録と珍しい現象が起こります。

 2アウト1、2塁の場面でバッターは石原。なんとプロ初打席も迎えることになりました。しかも勝敗に直結する場面。なんと持っている男なのでしょう。

 ちなみに、この回1アウトから出塁した西川にも代走が送られています。この采配は、延長戦があった昨シーズンまででは考えられません。

 場面は戻って、石原の打席。祖父江の投球を2球連続で空振りし、すぐに追い込まれます。しかし、3球目のスライダーを見極めると、4球目のスライダーも見極めます。この辺りから、球場の雰囲気が変わってきました。続く5球目の変化球も見極め、まさかのフルカウントに……。

 続く6球目。同じようなスライダーを見極め、貴重なフォアボールを獲得します。

 2アウト満塁で堂林。サヨナラもあるのではと色めき立ちますが、結果は3球三振。

 0-0の引き分けとなりました。

 スコアだけ見て、つまらない、延長戦はあったほうが良いという人がいるかもしれませんが、この試合は中身が詰まっていたと思います。

 毎回のように得点圏にランナーを送り、勝負どころでは惜しみなく選手交代を行い、気の休まる場面がありませんでした。

 また、森浦、栗林、石原といったフレッシュな若手の出場や、与田監督のリクエスト3連発など、従来でいう12イニング分の攻防が9イニングの中に御油宿されていたと思います。

 

 

 3戦を終えて、1勝1敗1分という結果になりました。1戦目はミスがなければ勝てたと思いますし、3戦目も10安打16残塁の拙攻がなければ勝てたと思うので、なんとなく後味が悪いです。

 延長戦廃止の影響で従来より早いイニングでの継投が増えるため、リリーフ陣を盤石にして接戦を勝ち切る、厳しい場合は引き分けに持ち込むといった戦い方が要求されます。フランスアがいつ戻れるか未定の中、栗林、森浦、島内、塹江が踏ん張って、リリーフ陣を支えてほしいです。