多趣味な社会人のブログ

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「人的資源管理論」という学問

 経営学の中に、人的資源管理論という学問分野があります。人的資源管理論とは、経営資源のひとつである「ヒト」のマネジメントを研究する学問です。人的資源管理論の学問的な歴史は浅く、1920年頃、テイラーの科学的管理論から発展した分野であると言えます。人的資源管理の目的は、平たく言えば、労働者に安い賃金で最大限に働いてもらうことです。人的資源管理と聞いて、労働者を奴隷のように扱っているように感じるという意見を聞きました。たしかに、「ヒト」を「モノ」や「カネ」と同列に扱ってるように感じられるかもしれません。しかし、人的資源管理の目的には、労働者の満足度を高めることも含まれています。なぜなら、労働者が不満を持っていたら、最大限のパフォーマンスを発揮してはくれないからです。もし、「ヒト」を「モノ」のように扱う企業があれば、それはブラック企業です。優れた経営者ほど、従業員を大切に扱うものです。人的資源管理では、人材の採用から昇進・異動、退職まで従業員の労働環境に関わる活動を行っています。