多趣味な社会人のブログ

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一流の人でも、考え方が真逆だったりする

 私は、これまでに数えきれないくらいのビジネス書を読んできました。ビジネス書では、生活の中で役立ったこと、これから役に立つであろう情報にたくさん触れられます。ところが、いろんな人の本を読むうちに、引っかかることが多々あります。それは、この本で書いてあることが別の本に書いてある内容と正反対だったりするのです。例を挙げてみていきましょう。

 

① 上司から仕事を任されたとき

② 職場の昼休み

③ 仮想通貨

 

 上司から仕事を任されたが、何のためにやるのかよく分からないとき

 A氏の本には「目的などは考えず、与えられた仕事を完ぺきにこなすべき」ということが書かれていました。一方、B氏の本では「上司に仕事の目的を尋ねよ」と書かれていました。A氏の意見は、上司は早くタスクをこなしてもらいたいのだから、さっさと取り掛かるべき。さらに、やり方が分からなかったとしても上司に聞かず、工夫して処理しようということまで書かれていました。B氏の意見では、仕事の目的を知ることによって、より質の良いアウトプットが出せるかもしれないから、目的を知ったうえでタスクをこなすべきということが書かれていました。私は、B氏の意見に賛成で、なぜその仕事をする必要があるかを考えることで、本当に必要なタスクを行えると思うからです。 

 

② 職場での昼休み、昼食について 

 前出A氏の本には「昼食はさっさと食べて、昼休みを仕事に使え」と書かれていました。一方、C氏の本では「昼食は同じ店に行かず、新たな店を探すべし」と書かれていました。A氏は、いつも同じ中華料理屋で同じメニューを注文し、昼休みを15分ほどしか取らなかったそうです。これにより、時間を最大限効率的に使えます。C氏の意見は、昼食でさえもルーティーンにせず、常に新たな刺激を得るべきというものです。この考え方は、仕事にも通用するものといえそうです。これに関しては、どちらの意見にも賛成で、仕事が忙しい時は昼食を早く済ませ、余裕があるときは新たなお店を開拓するのがいいと思います。また、「昼休みを利用して同僚や上司との親睦を深めるべき」という意見もあり、人によって考えが割れるところです。

 

③ 今話題の仮想通貨への投機について

 ビットコインの急激な値上がりによって話題になったビットコインですが、2人の一流投資家の意見も正反対になっています。D氏は、セミナーで「以前から仮想通貨に注目していたし、その情報をメルマガにも流していた」と言っていました。一方、E氏は「仮想通貨は信頼できない」と言っています。数年前、ビットコインの消失やマネーロンダリングによって、ビットコインは危ないものだという認識が広がっていました。D氏は、その頃から仮想通貨には将来性があると感じていたようです。一方のE氏は、優れた投資家は蓋然性の高い情報を分析し、投資をすると言ってます。蓋然性を判断する材料として、以前の経営指標や景気動向など、過去の実績を大事にするようです。仮想通貨は、登場から10年ほどしかたっていないため、過去のデータが乏しく蓋然性が低いと判断しているようです。

 

 3つの例を見てきましたが、一流の成功者でも意見が食い違うことがあります。一口に成功者といっても、バックグラウンドが全く違うので、異なる意見を持っていて当たり前です。大事なのは、ビジネス書を読んだ人が、その意見をもとにして自分の考えを持つことなのです。