多趣味な社会人のブログ

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【広島カープ】連敗後に内容の濃い勝利!! 

 甲子園での2連戦は、森下と床田で2連敗。

 特に森下の5失点(自責点4)はショックでした。

 

 16日(金)の試合は、前日までの悪夢を払しょくする見事な勝利となりました。

 不安と収穫が垣間見えた試合ですが、順を追って振り返ってみましょう。

 

 まず初回。絶好調の菊池が先頭打者HRを打って先制します。この一発で、連続無得点の不名誉な記録を31でストップしました。

 菊池選手は1週間前にも先頭打者HRを放っており、相手バッテリーからは嫌がられる

存在になれていると思います。

 

 1回の裏。先制点をもらった先発の遠藤ですが、けん制のミスから1点を失ってしまいます。2死満塁の場面で2塁ランナーをけん制するという発想はいいのですが、今シーズン1軍初登板の遠藤選手がこのサインプレーを練習できていたかは疑問です。2アウトなので、打者に集中すべきだったのではないかと思います。

 ただし続くピンチをしっかり断ち切ったことで、試合を2回以降立ち直ることができました。

 

 3回の表。2番に起用された中村奨成が四球を選び、西川がぼてぼての内野安打でランナーをためた後、鈴木誠也の一発が出ました。チャンスを作って4番がホームランで返す。まさに理想の攻撃で勝ち越しに成功します。

 

 4回の裏。甘くなった変化球を立て続けに打たれた後、制球を乱して四球で1死満塁のピンチを作ると、打席にはバッティングの良い大島選手。

 初回にもヒットを打っている大島選手が明らかに有利な場面ですが、ここで遠藤投手が覚醒し、三球三振に仕留めます。

 まだ行ける。そう思ったのもつかの間、京田に2点タイムリーを打たれて降板。

 2番手の中田廉が後続を断ち、かろうじて1点のリードを守ります。

 最近の中田廉投手は安定感があるため、勝ち試合や僅差の試合でも使っていける状態だと思います。

 過去にはソフトバンクとの日本シリーズで、延長12回を無失点で抑えており、現在のリリーフ陣では実績ナンバー1です。(日本シリーズでは、ベンチに中田廉と中村祐太しかいなかった)

 

 5回表。中村奨成のプロ入り初安打となるツーベースでチャンスを作ると、曾澤が放った打球は二遊間へ。それを中日のセカンド三ツ俣選手がダイビングで止めますが、ボールが転がったのを見てランナーの中村選手は一気に本塁へ突入。貴重な追加点となりました。

 

 5回裏。菊池保投手が久々にマウンドへあがるも、2死満塁のピンチを作って降板。代打福留の場面で、マウンドには森浦。ここは塹江と予想していましたが、まさかの森浦に驚きます。

 代打の福留選手に投じた初球。強烈な打球のピッチャー返しが森浦のもとへ突き刺さります。体に当たったボールを見失ってしまいますが、捕手の曾澤が素早く拾って一塁へ送りアウト。

 まさに肝を冷やす展開となりました。

 

 6回裏。打球が当たった影響か森浦投手はイニングまたぎをせず、マウンドには大道投手。森浦を使ったうえに大道をこのタイミングで投げさせるのは早いのではないかと不安がよぎります。仮にこのイニングを抑えたとしても、残るイニングは3イニング。塹江を計算に入れたとしても、9回まであと一人足りません。

 大道のピッチングはというと、先頭の大島と京田に連打を浴び、無死1・2塁のピンチを招きます。ここでの失点はまずいですし、何よりこの後を投げられるピッチャーがいません。ここは何としてでも0で終えてほしい場面で、福田をサードゴロゲッツー、マルティネスをサードゴロに抑え、何とか無失点で切り抜けます。

 

 7回裏。この時点でブルペンに残っているのは塹江、栗林、ケムナ、藤井の4人です。藤井は敗戦処理であり、ケムナも接戦では使いづらいので、今日の試合で使えるのは塹江と栗林。あと3イニングで2人の投手。どのように起用するか頭を悩ませていたところ、イニングまたぎで大道投手がマウンドに上がりました。

 初めてのイニングまたぎに不安を覚えます。もしここで打ち込まれたら投手の頭数が足らない事態が起こります。

 そんな不安をよそに、大道投手は三者凡退。なんと2イニング目の方が素晴らしい内容となりました。

 これで8回塹江、9回栗林という勝ち筋が見え、ようやく心に余裕ができました。

 

 8回表。葉月と菊池の連打でチャンスメイクをすると、代打長野のタイムリーと西川の犠牲フライで2点追加。リードを広げる貴重な追加点となりました。

 また中日の福投手から2点を奪ったということが大きな事実です。なぜなら、今日の中日は2点ビハインドながら又吉、福といった勝ちパターンの継投をしていました。これは、直前の巨人戦に3連敗しており勝利にこだわる中日が見せた執念の継投だと思います。

 実際中日にも勝つチャンスが十分あった試合であり、勝ちパターンの投手を使う戦略は間違ってないと思います。

 勝負をかけに来た中日の勝ちパターンから点数を奪ったことで、明日以降の戦い方にも影響が出ると思います。

 

 4点リードを持ちながらも、8回塹江、9回栗林とつないで盤石の必勝リレーで勝ち切りました。 

 阪神戦に2連敗して勝率5割に戻された広島としても、今日の試合は何としてでも勝って貯金を作っておきたいところでした。改めて栗林の安定感には目を見張ります。

 

 何といっても、カープの勝利は嬉しいものです。大瀬良選手の抹消は悲しいですが、その穴を岡田や矢崎、薮田、中村恭平の中の誰かが埋めてほしいです。もちろん、遠藤選手にももう一度先発のチャンスを与えてあげてもよいと思います。

 

 

【広島カープ】真価が試される甲子園での3連戦

 

 本日から甲子園での阪神戦三連戦が始まります。

 初戦の予告先発は森下と西。2週間前と同じ顔合わせです。

 どちらかが直接対決を避けて二戦目にスライドすれば互いに1勝ずつは計算できる展開となりますが、登板順をずらせば次に登板できる日が後ろ倒しなってしまうことに加え、逃げの姿勢を見せることになってしまいます。

 

 

 2週間前の試合では、菊池選手のタイムリーで奪った虎の子の1点を森下、森浦、塹江、栗林の完封リレーで守り切っての勝利でした。

 しかし今回はどうなるでしょうか。おそらく投手戦になることが予想されますが、森下投手が早い段階で失点する可能性も十分に考えられます。開幕から無失点を続けている森下投手もどこかで点を取られるタイミングが訪れるはずです。今シーズン森下投手が先発した時の援護点は1点、2点と少ないため、もう少し援護をしてあげてほしいです。1失点も許されない状況でのピッチングが続くと、いずれ限界が来て勝てなくなる可能性があります。早いイニングで複数点取って、楽なピッチングをさせてあげるのが野手陣の役目です。

 

 DeNAに三連勝した阪神は打線の調子も上向いていますし、当然森下投手に対しての対策も立ててくるでしょう。森下投手が2~3失点した場合、西投手から得点を奪えるかが課題です。阪神もリリーフ陣は強力ですし、点差によっては西投手が完投を目指してくるケースも考えられます。完投でなくても、8回まで投げられたら9回でスアレス投手から得点を奪うのは簡単ではありません。

 少ないリードを鉄壁の投手陣で守り切るという阪神の勝ちパターンは、広島のそれと似ていると思います。1点でもビハインドのシチュエーションを作れば、逆転するのは不可能に近いでしょう。基本的にリードをしているチームが優位に選手交代を進めることができるため、ビハインドを背負うと采配の選択肢が狭まってしまいます。

 逆に言うと1点でもリードを奪うことができれば、選択の幅が広がります。森下の球数や疲労度によって続投か継投かを選べますし、代打や代走、守備固めといった野手の起用にも影響します。

 

 甲子園での三連戦はカープの真価が試されます。勢いに乗るタイガースを相手に主導権を持って試合を進めるためには、小さなミスすらも許されません。かといって、消極的なプレーが出てもいけません。

 阪神との三連戦。采配も含め難しい戦いとなることが予想されますが、ここを勝ち切ることでカープの強さを証明することができるのです。

 

 今の段階で、阪神カープに2.5ゲーム差をつけて首位です。この三連戦で負け越すようなことがあれば、阪神に一歩抜け出されてしまうので、最低2勝、できれば3連勝したいところです。3連勝すれば首位に立てるチャンスでもあるため、2戦目以降はリリーフ陣をフル稼働させて勝ちにこだわってほしいです。

 

 

 

【資産形成】投資信託の選び方

 

 以前長期の資産形成には「つみたてNISA」が向いているという記事を書きました。

 

carpstar.hatenablog.com

 

   記事の中で「投資信託はリスク分散に優れている金融商品である」と紹介したのですが、今回は投資信託の選び方について解説していきます。

 

 おさらいにはなりますが、投資信託の優れている点は銘柄の分散がされている点でした。つみたてNISAでは、毎月定額を入金することで時間の分散もなされます。これらの特徴から、投資信託は長期投資に向いている商品であるといえます。

 しかし、投資信託にも多様なラインナップがあり、金融商品になじみのない人は何を選んだらいいか判断に迷うと思います。

 そこで、この記事では投資信託を選ぶ基準について紹介します。

 

1.ノーロード

 ノーロードとは、購入時に販売手数料のかからない商品のことです。投資信託は株式と比べてローリスク・ローリターンの設計になります。値下がりするリスクが低い代わりに、大儲けできるか可能性も低いのです。

 なので、投資信託を選ぶうえでもろもろの手数料が重要になってきます。

 大手証券会社が販売している商品の中には、販売時手数料を5%近く取られる商品もあります。販売時手数料は、運用成績の良し悪しにかかわらず取られてしまいます。

 販売時手数料5%、100万円の投資信託を買うときには5万円の手数料がかかるのです。仮に評価額が元本割れしてしまっても、5万円は返ってきません。逆に言うと、5%以上の利益が出ないと手数料の元が取れないのです。

 

 ただし、つみたてNISAで販売できる投資信託はノーロードの商品に限定されています。なので、つみたてNISAを利用して投資信託を購入する人は、販売手数料を気にする必要はありません。

 気を付けてほしいのは、大手証券会社の営業マンにセールスをかけられたときです。証券会社側からすれば、販売手数料は商品の運用成績に関係なく得られる収益なので、販売手数料の高い商品を売りたがります。販売手数料の高い投資信託は、アクティブ運用と呼ばれるハイリスク・ハイリターンを目指すものが多く、高利回りをアピールしてきます。

 しかし、高い利回りを目指すということはその分だけ下落するリスクも大きいということです。元本が目減りしたうえに高額な販売手数料まで取られては泣きっ面に蜂です。投資信託にそこまで詳しくない人は、とりあえずノーロードの投資信託を選ぶようにしましょう。(そもそも証券会社のセールスを追い返した方がよいかもしれません)

 

2.信託報酬が低い投資信託

 信託報酬とは、投資信託保有している間にかかる手数料のことです。信託報酬が5%かかるということは、100万円の投資信託を買って、評価額が100万円のままだった場合、5万円取られるということです。つまり、元本が5万円目減りします。大きな利益を出し続けられないなら、預金に回した方がましです。

 信託報酬はさすがにどの商品でもかかります。私がポートフォリオに組み込んでいる「たわらノーロード日経225」の信託手数料は約0.2%です。この数値は極端に低い例ですが、個人的には信託報酬が1%を超えたら高すぎだと思います。

 信託報酬についても、つみたてNISAで取り扱っている商品には制限があります。国内株式のインデックス商品であれば0.5%以下というように、それぞれ基準が設けられているので、迷ったらつみたてNISAの対象商品から選べば問題ないと思います。

 

3.分配金再投資

 分配金再投資とは、運用によって得られた利益を配当金として還元せず、再び運用に回すということです。

 投資信託には1か月ごとや1年ごとに運用成績によって配当を出す商品があります。一見すると、決まった時期に配当をもらえる可能性があるので魅力的に感じるかもしれません。しかし、配当を出すよりも運用によって得られた利益を回す方が、長い目で見たときに得をします。なぜなら利益を資産額に加えることで複利効果の恩恵を存分に享受でき、資産が雪だるま式に増えていくからです。

 

まとめ

 投資信託は、株式やREITなどと比べてローリスク・ローリターンな性質を持っています。そのため、販売手数料や信託報酬などのコストは大きな出費になります。なので、できるだけコストの低い商品を選びましょう。

 どの投資信託を買ってよいか判断できないのであれば、つみたてNISAの口座を開設し、その中から複数の商品を選ぶことをお勧めします。

 私も、「日経225」「先進国株式」「新興国株式」の3商品を保有しています。つみたてNISAであれば、購入した後で毎月の金額を変更することができるので、とりあえず何種類か買っておくのもおすすめです。

 投資信託保有するだけで手数料がかかるなら銀行に預けた方が良いという意見もあります。その意見も半分は理解できますが、それでも投資信託保有することによって長期の資産形成ができるメリットの方が大きいと思います。

 

 

金融用語集

ローリスク・ローリターン

 大幅に値下がりする可能性が低く、大きく値上がりする可能性も低い商品。

 一般的にローリスク・ローリターンかハイリスク・ハイリターンのどちらかであり、ローリスク・ハイリターンの商品は存在しない。仮に存在したとしても、そのような商品は大量に買い込まれ値上がりするため、リターンが少なくなる。少ないリスクで大儲けといったうたい文句の商品はまず買わない方が良い。

ノーロード

 投資信託の販売時に手数料がかからないタイプの商品。つみたてNISAの対象となっている投資信託はすべてノーロードのものである。

アクティブ運用

 市場の平均を上回る利回りを目指して運用される商品。対義語は「パッシブ運用」といい、市場の平均に連動する成果を目指して運用される商品。一般的にアクティブ運用の商品の方が手数料は高くなる。

ポートフォリオ

 金融の世界では資産構成という意味で使われます。私のポートフォリオは預金〇%、株式〇〇%、投資信託〇〇%といった具合です。日本人のポートフォリオは預金の割合が極めて高く、投資に回す割合が少ない傾向にあります。

 

【広島カープ】上手に“負ける”広島カープのシーズン戦略とは?

 

 

 まず大前提として言っておきたいのは、勝ち負けのある勝負の世界であれば必ず勝ちを目指すべきです。

 これは、野球に限らずどのスポーツでも当てはまります。

 勝ちを目指すのは当然ですし、わざと負けて儲けようとする八百長は断じて許されません。

 しかし、プロ野球ペナントレースは143試合を通じて戦うリーグ戦です。

 リーグ優勝するためには、143試合終えた時点で勝率が一番高ければよいのです。

 

 2017年シーズン。2位阪神に10ゲーム差をつけて優勝した広島カープのシーズン成績は、88勝51敗4分です。(今考えてみると貯金37はえげつない数字ですね)

 他を寄せ付けない圧倒的な成績で優勝したカープですら、シーズンを通して51試合も負けているのです。

 1シーズンという長い視点に立って考えたとき、負け試合でのダメージを減らすことも大切になってきます。

 

 11日(日)の試合は、野村投手が5失点で4回持たずに降板。相手投手の今村を攻略できずに0-9の完封負けを食らってしまいました。

 この試合だけを切り取ってみると、投手陣は打ち込まれ野手陣は点数を取れなかった痛い敗戦に見えます。

 しかしシーズンを通してみると、ほとんどダメージのない1敗なのです。

 

 この試合は三連戦の最終日で、これまでの2戦は菅野、戸郷というエースと2番手ピッチャー相手に連勝しています。つまりジャイアンツとの三連戦で2勝1敗と貯金を作ることができたのです。

 さらに野村以降の投手リレーを見ると、中田ーコルニエルー藤井ーケムナとつないでおり、いわゆる勝ちパターンで使われる投手は一切出場していません。おそらく肩を作ることすらしなかったでしょう。

 森浦、塹江、大道、栗林はものすごく信頼できるリリーフ陣ですが、1点差ゲームに毎試合出場していたらスタミナが持たず、どこかで機能不全が起きるはずです。彼らを休ませる意味でも、11日の敗戦は大きな意味を持ったといえます。

 またこの試合は5回時点で7点差がついてしまい、ほとんど決着がついていました。三連覇時代のカープでも、この点差をひっくり返すのは厳しいでしょう。もちろん選手たちは諦めずに戦っていたとは思いますが、ほとんど負けが確定した場面で敗戦処理投手が試合を消化したメリットは大きいのです。

 敗戦処理というとネガティブなイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、彼らにとってもチャンスだと考えます。特に若手投手にとっては、点差を気にせず自分のピッチングをのびのびとアピールできる舞台なのです。

 4番手で登板した藤井投手は、この試合がプロ初登板となりました。1軍のマウンドで巨人打線に投げる経験は、藤井投手の野球人生にとって大きな価値があるものです。

 敗戦処理といわれている選手たちも、いずれは試合の行方を左右する場面で投げることを目指して、自分の持ち味を生かしたピッチングをしてほしいです。コルニエルやケムナは、十分勝ちパターンの一角を担えるポテンシャルがあると思います。

 

 逆に致命的な負け方は、1点差ゲームでの敗戦と7回以降の逆転負けです。

 僅差のゲームではほとんどの場合勝ちパターンの投手を使います。緊迫する場面でリリーフ陣を使い結果として負けてしまうのは精神的にも肉体的にも疲労が残ります。

 また7回以降の逆転負けは、勝ちパターンのリリーフ陣が機能しなかったということです。6回を終えた時点でリードしていた試合を落とすのは、選手たちのモチベーション低下にもつながりかねません。

 

 致命的な負けを防ぐには、リリーフ陣の強化が必須です。現状勝ちパターン投手は抜群の安定感を見せていますが、若い選手が多いことに一抹の不安を感じます。三連覇を経験した一岡、中崎、フランスアのうち誰か一人でも戻ってきてほしいものです。仮に三人とも万全な状態で戻ってきて、新外国人のネヴァラスカス、バード両投手が1イニングを計算できる投手になれば、敗戦処理投手の見当たらない鉄壁なリリーフ陣となります。(4回くらいから勝ちパターンの継投ができるのかもしれません)

 

 もちろんどのチームも毎試合勝利を目指して戦っているとは思いますが、現実問題として50試合は負けます。その敗戦をいかに有意義なものにできるかがシーズンを戦い抜くうえで大切になってくるのです。

 3連戦で2勝1敗を続ければ、単純計算で勝率6割6分7厘となります。この勝率を記録すれば、ほぼ確実に優勝できるでしょう。

 目の前の試合にこだわるのではなく、長い目で見て勝ち越すことを目指し、最終的にリーグ優勝させるのが監督の仕事なのです。

 

【広島カープ】盗塁数だけでは測れない、本当の意味での積極走塁とは?

 今シーズン、広島カープのヘッドコーチには河田雄祐氏が就任しました。河田コーチは積極走塁をかかげ、春季キャンプから熱心に指導してきました。

 しかし、開幕から13試合が経過して盗塁成功数はわずか3。これはDeNAと並んで12球団で最も少ない数字であります。

 この数字だけ見ると、積極走塁が実現していないようにも思えます。だが、広島が目指す積極走塁はむやみに盗塁をするだけではありません。河田コーチが選手たちに意識させているのは、隙あらば一つ先の塁を狙う走塁なのです。

 

 

 4月7日のヤクルト戦で印象的なシーンがありました。

 2死1、2塁広島1点リードで打者は曾澤。この場面で2塁ランナーの鈴木誠也は三盗をしかけた。意表を突かれた捕手の中村悠平が送球をそらすと、誠也は迷わず本塁を狙った。結果的には本塁でアウトになったが、常に先の塁を狙うという意識があってこその走塁だろう。こうした走塁は数字には表れません。

 また、9日の巨人戦でも素晴らしい走塁が見られました。

 広島2点リードの6回、先頭の安部がヒットで出塁すると代走に曽根が送られる。

 曽根は常に走るそぶりを見せ、相手捕手を動揺させる。1塁走者を意識する菅野と炭谷(銀仁郎)のバッテリーは、西川に対して直球主体の窮屈な配球を迫られる。結果的にはレフトフライに倒れるが、配球の幅を狭めることに成功しました。

 このように、盗塁することだけが積極的走塁ではありません。バッテリーの意識を打者に集中させないことも、ランナーに与えられた役目なのです。

 また盗塁しない方がよい場面もあります。ランナー1塁で誠也や曾澤と当たった場合、盗塁してしまうと1塁が空いてしまい、状況にもよるが1塁に歩かせる選択肢も生じてしまう。ヒットが出れば1、3塁とチャンスを広げられる場面で、当たっているバッターが四球覚悟の勝負になってしまうのは非常にもったいないことである。

 走らないことで本来の投球を制限することも、積極走塁の1種だと考えます。

 もちろん、闇雲に先の塁を狙って走ればいいわけでもない。2点差を追う9回の攻撃など、複数の得点が必要な場面で先頭のランナーがリスクを冒す必要はあまり感じられません。

 少し前の話にはなりますが、走塁にまつわる珍プレーを思い出し頼んで書きます。

 同点で迎えた9回裏1アウト満塁でセンターフライが打ちあげられた場面。なんと2塁ランナーはタッチアップを敢行したのだ!!

 ここまで書けば、察しの良い読者諸君には誰のことだかお分かりだろう。阪神時代の新井貴浩選手のことである(笑)。もちろん、1点取れば試合終了の場面でタッチアップする必要性は全くない。ただの暴走である。

 場面に応じた適切な走塁をするうえで、スコアやアウトカウントを頭に入れておく必要があります。判断に迷いやすい場面では、監督やランナーコーチがしっかりサインを出して、塁上の走者と打席の打者が意思を共有しておくことが大切です。

 

 広島カープの盗塁数は少ないですが、結果的に試合に勝てているのですから問題はありません。先の塁を狙う姿勢は相手チームの脅威にもなりますから、多少失敗しても無駄にはならないでしょう。この先、カープの各選手が本当に意味での積極走塁を見せてくれることを期待しています。

 

【資産形成】つみたてNISAで賢く貯めろ!!

 

 最初に断っておきますが、企業案件ではありません(笑)

 私は大学生のころからつみたてNISAを利用していますが、通算の利回りで30%前後をマークしています。つみたてNISAという商品の性質上年利換算するのは難しいですが、単純に利用年数で割ると毎年7%の利率となります。

 バブルを経験している方にはピンと来ないかもしれませんが、定期預金の年利が0.001%ということを考えると、7%の利率は魅力的だと思いませんか?

 今回は、つみたてNISAの利点と始め方を紹介します。

 

 つみたてNISAとは?

・毎月一定額を投資信託で運用する

・年間40万円まで非課税

・20年間積み立て可能

 

 上記のような特徴を持った金融商品です。つみたてNISAを始めるには銀行や証券会社に口座を開設する必要があります。ほとんどの銀行でつみたてNISAを取り扱っていると思うので、どこに開設したらいいかわからない人は、自分の利用している銀行窓口に行ってつみたてNISAの口座を開きたいと相談してください。身分証や印鑑を持っていけば、30分ほどで手続きが完了するはずです。

 始め方や概要については下に金融庁のリンクを貼っておくので、気になった方は調べてみてください。

 

 つみたてNISA : 金融庁 (fsa.go.jp)

 

 つみたてNISAのメリット

1.自動的に資産形成ができる

2.複利効果を利用できる

3.リスクの分散ができる

 

 つみたてNISAを利用するメリットは、大きく3つに分けられます。

 

1.自動的に資産形成ができる

 貯金ができないという人には、このメリットが一番大きいと思います。

 貯金ができない理由の大半は、余ったお金を貯金に回そうとするからです。

 バビロンの大富豪の話にもありますが、貯金をしたいのなら給料の10分の1をあらかじめ貯金に回し、残ったお金で生活すべきです。

 給料を受け取る銀行でつみたてNISAの口座を開いてしまえば、決まった日に自動的に引き落としがかかるので、何も考えずに貯金ができます。

 このメリットだけなら自動積立貯金などを利用するのと同じです。なので、2番目以降はつみたてNISAならではのメリットを紹介します。

 

2.複利効果を利用できる

 「複利」という言葉も、貯金に関心のある方なら聞いたことがあると思います。簡単に説明すると、元金だけでなく利子にも利子がついて、年々資産額が雪だるま式に増える効果です。複利がマイナスに働いてしまうのが借金で、利子に利子が重なって、返済額が元金を超えてしまう場合もあります。

 長期間かけて資産形成するつみたてNISAでは、複利効果をプラスに利用できるのが魅力です。

 

3.リスクの分散ができる

 ここでいうリスクの分散とは「銘柄の分散」「時間の分散」の二つを指します。

 「銘柄の分散」とは、たくさんの銘柄に分けて投資することで資産額が急落するリスクを避けることです。「卵を一つのかごに盛るな」という格言もあるように、一つの銘柄にのみに投資してしまうと、その会社の業績が悪化したり倒産したりした場合に資産額が急激に下がってしまいます。しかし複数の銘柄を保有しておけば、一つの会社が業績悪化しても、自分の資産は大きなダメージを受けなくて済みます

 つみたてNISAでは、投資信託に投資します。投資信託とは決まった特徴のある複数銘柄の株や債券を組み込んだ金融商品なので、これを買うことで銘柄の分散がされていることになります。

 私は、日経225のインデックスファンド、先進国株式、新興国株式の3商品を購入しています。インデックスとは、市場平均に連動して価格が上下する金融商品のことです。

 投資信託は1種類だけを買っていても銘柄が分散されますが、先進国と新興国も買うことで国単位で分散させました。日経225のインデックスだけだと、日本経済が悪化し続けたときに損失を被るからです。銀行によって扱っている商品が限られていますので、投資したい商品が決まっている人はそれを取り扱っている証券会社に口座を開くのがよいでしょう。ただ私の感覚では、どの商品を選んでも大外れすることはないと思います。

 

 「時間の分散」とは、一度に購入せず定期的に入金することで、悪いタイミングで取引するのを避けることです。たとえば、1株1万円のA株を100株買って、その後1株5,000円に下がったら50万円損してしまいます。しかし1株1万円のときに1株買って、5,000円になったタイミングでもう1株買い増せば、合計1万5,000円で2株買ったことになります。2株買うのに1万5,000円使っているので、1株当たり7,500円で買えたということになります。これを続けていくと、株価が高値のときに大量に買ってしまうリスクが減ります。 

 またつみたてNISAの場合は月々に投資する金額が一定のため、上の例で言うとA株が1万円の時は1株、5,000円の時は2株買うことになります。手持ちの資金で買える株数だけ買うことを専門用語でドルコスト平均法といいます。この場合、2万円で3株買ったことになるので、1株当たり6,666円で買えたことになります。

 高い時には少量、安い時には大量に買うのが賢い購入法になります。積立額が決まっているつみたてNISAでは、自動的にドルコスト平均法による購入が行われるのです。

 

 

 気を付けるべき点

1.元本割れする可能性のある商品である

2.年間40万円を超えると、超えた分が課税対象となる

3.資金を途中で引き出しにくい

 

 もちろん、つみたてNISAにはメリットだけでなく気を付けるべき点も存在します。

 

 

1.元本割れする可能性のある商品である

 投資信託は株式や債券を組み込んでいる商品なので、組み込まれている銘柄の価値が下がれば値下がりする可能性はあります。しかし、先ほど説明したようにドルコスト平均法によって購入しているため、長期間積み立てを続けるほど原本割れするリスクは減少していきます。

 日本人の特性としてリスクを極端に嫌う傾向にあるため、少しでも元本割れする可能性のある商品を買いたがらないというのも事実です。そのため、日本人は欧米の人に比べて投資に回す金額が少ないのだと言われています。

 しかし、元本割れするリスクがない預金口座にお金を預けておくのが本当にリスクのない選択肢なのでしょうか?

 歴史をひも解くと、凄まじいインフレによってお金の価値がゼロに等しくなったことがあります。そこまで極端なことは言わずとも、現在100円で買えるスナック菓子が10年後には150円になることは十分あり得ます。物価が上昇しても、預金口座の100円は10年後も100円のままでしかありません。つまり、何も考えず預金しておくこと自体がリスクでしかないのです。

 もちろん、有り金すべてを株や投資信託につぎ込めと言っているのではありません。今月使う分のお金まで投資に回しては、生活が成り立たなくなります。ただ、すぐに使う予定のないお金を投資に回すことで、インフレのリスクを回避することにつながるかもしれません。どうしてもリスクを取りたくないという人は、インフレにもデフレにも対応できるゴールドを買えばよいのです。

 

2.年間40万円を超えると、超えた分が課税対象となる

 つみたてNISAによる非課税枠は年間40万円であり、それを超えた分は課税対象となります。年間40万円というと、月々3万3,333円までが非課税枠なので、人によっては超えてしまう可能性があります。

 普通のNISAであれば年間120万円までの非課税枠があります。ただし期間は5年間なので、長期的な資産形成を目指すのであればつみたてNISAの方が良いと思います。

 

3.資金を途中で引き出しにくい

 つみたてNISAに限らず、積立型の金融商品は途中でお金を引き出しにくいです。急な出費に迫られて途中で解約すると、タイミングによっては損してしまう可能性があります。また短い期間で解約すると、つみたてNISAの恩恵である複利効果を十分に得ることができません。なので、つみたてNISAは極力途中で解約しないようにしましょう。

 

 

まとめ

 つみたてNISAの口座を開いて1年が経ったころ、銀行の窓口で行員さんにこんなことを言われました。

「最近景気悪いですからね。評価額も大幅に下がってますね……」

 ずいぶん気まずそうな口調でした。

 たしかに、その時点での運用利回りはマイナス20%くらいでしたので、行員さんの口調が暗くなるのも無理はありません。

 しかし、私は短期トレードをしているわけではないのです。短期間で見ればマイナスになることはあっても、10年後にはほとんどの確率でプラスになるだろうと思っていました。実際、記事を書いている2021年4月9日時点で33.44%の利回りを実現しています。株価チャートとにらめっこしたり、世界の金融情勢を逐一確認したりしなくても、これだけの利回りが実現できるのです。

 複利効果は時間がたてばたつほど大きなメリットをもたらします。なので、始めるなら今がベストです。この記事を読んでいるタイミングが好景気だろうが不景気だろうが関係ありません。月5000円からでもいいので、今すぐつみたてNISAを始めましょう。

 

 

【金持ち父さん貧乏父さん】本当のお金持ちとは何か?

 

 「あなたはお金持ちになりたいですか?」

 

  1.なりたい

  2.可能であればなりたい

  3.なりたくない

 

 この質問をすると、多くの人が1か2を選ぶと思います。3を選ぶのは、変わり者かはたまた大金を持っていることで命を狙われている資産家くらいでしょうか。

 冗談はさておき、多くの人はお金持ちになりたいと考えているでしょう。

 もう一つ質問をします。

 

 「お金持ちの定義は何ですか?」

 

 この質問に自信をもって答えられる人は少ないのではないでしょうか。年収1億円、時価総額10億円の金融資産、などと数字で答える人もいると思います。ではその数字の根拠は何ですか?

 もちろん、これらの答えも間違ってはおらず、自分の納得できる金額を稼げれば満足のいく人生を送れるかもしれません。

 しかし金持ち父さんの作者であるロバート・キヨサキ氏の答えは、大金を稼ぐことではありません。

 

 「経済的自由を手に入れること」

 

 これがロバート・キヨサキ氏によるお金持ちの定義です。

 経済的自由とは何か。それを手に入れるために必要な考え方について説明していきます。

 

経済的自由とは

 ロバート氏のいう経済的自由とは、簡単に言うと毎月の支出を不労所得が上回っている状態です。不労所得とは、不動産の家賃収入、事業所得、金融資産から得られる配当金などが当てはまります。

 つまり、働かなくても生活していける状態を金持ちと定義しています。ここで注意してほしいのは、経済的自由を得るための不労所得の金額は人によって異なるということです。

 1か月の生活費が20万円の人は、21万円の配当金が入ってくれば働かずとも生活できますし、1か月50万円の生活費がかかっている人は、不労所得で51万円稼ぐ必要があります。

 要するに、生活コストの高い人ほどお金持ちになるのが大変ということです。

 もちろん、お金持ちでブランドのバッグや時計を買っている人もいます。しかし本当のお金持ちは、不労所得の範囲内でブランド品を楽しんでいます。不労所得を超える範囲で浪費するのは本当のお金持ちではありません。支出が収入を上回らないよう考えてお金を使ってこそ、真の経済的自由を手に入れられるのです。

 

経済的自由を手に入れるのステップ

 意外に思われるかもしれませんが、お金持ちほど支出を気にします。もちろん必要なもの、価値のあるものには惜しみなくお金を使いますが、無駄なものには1円たりともお金を使いたがらないのです。

 経済的自由を手に入れるためには、まず支出を見直す必要があります。無駄遣いを抑えることで、お金持ちを目指すスタートラインに立てるのです。

 

 支出を抑えたら、次に考えるのは収入。収入についても、ただ稼ぐ金額を増やせばいいというものではありません。働かなくてもお金を生み出してくれる資産を保有し、そこから生み出される不労所得を増やす必要があります。

 ただし、最初から不動産や株に手を出すのは止めましょう。ある程度の元手がないときにむやみに投資を始めるのは危険です。最初は今の仕事で給料を上げることや、少ない投資でできる副業を考えてみましょう。

 

 収入を増やしたら、そのお金を資産の購入に充てます。間違えても、給料が上がったからと言って生活水準を上げてはいけません。原点に戻ると、経済的自由とは不労所得による収入が支出を上回っている状態のことを指します。支出を増やしたら、その分経済的自由が遠ざかってしまいます。

 ブランド品を買ったり生活水準を上げたりするのは、経済的自由を達成した後に考えることです。

 

まとめ

 お金持ちとは、大金を持っていることではなく働かなくても生活が維持できる状態を表します。働かずにお金を手に入れるには、仕事に頼るのではなく不労所得を得るための資産を形成する必要があります。

 経済的自由を得るためにまず考えるのは、収入ではなく支出です。支出を見直さないまま収入を増やしたとしても、浪費癖がついたままではお金持ちにはなれません。

 現在の収入が十分ではない人は、まず本業での収入を増やすか副業を始めるかを考えます。収入を増やせたら、それをブランドもののバッグではなくお金を生み出す資産に投資します。

 漠然とお金持ちになりたいと考えている人、金持ちになるためにとにかく仕事だけを頑張っている人は、真の経済的自由とは何かを理解し、本当のお金持ちを目指しましょう。