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【広島カープ】連敗後に内容の濃い勝利!! 

 甲子園での2連戦は、森下と床田で2連敗。

 特に森下の5失点(自責点4)はショックでした。

 

 16日(金)の試合は、前日までの悪夢を払しょくする見事な勝利となりました。

 不安と収穫が垣間見えた試合ですが、順を追って振り返ってみましょう。

 

 まず初回。絶好調の菊池が先頭打者HRを打って先制します。この一発で、連続無得点の不名誉な記録を31でストップしました。

 菊池選手は1週間前にも先頭打者HRを放っており、相手バッテリーからは嫌がられる

存在になれていると思います。

 

 1回の裏。先制点をもらった先発の遠藤ですが、けん制のミスから1点を失ってしまいます。2死満塁の場面で2塁ランナーをけん制するという発想はいいのですが、今シーズン1軍初登板の遠藤選手がこのサインプレーを練習できていたかは疑問です。2アウトなので、打者に集中すべきだったのではないかと思います。

 ただし続くピンチをしっかり断ち切ったことで、試合を2回以降立ち直ることができました。

 

 3回の表。2番に起用された中村奨成が四球を選び、西川がぼてぼての内野安打でランナーをためた後、鈴木誠也の一発が出ました。チャンスを作って4番がホームランで返す。まさに理想の攻撃で勝ち越しに成功します。

 

 4回の裏。甘くなった変化球を立て続けに打たれた後、制球を乱して四球で1死満塁のピンチを作ると、打席にはバッティングの良い大島選手。

 初回にもヒットを打っている大島選手が明らかに有利な場面ですが、ここで遠藤投手が覚醒し、三球三振に仕留めます。

 まだ行ける。そう思ったのもつかの間、京田に2点タイムリーを打たれて降板。

 2番手の中田廉が後続を断ち、かろうじて1点のリードを守ります。

 最近の中田廉投手は安定感があるため、勝ち試合や僅差の試合でも使っていける状態だと思います。

 過去にはソフトバンクとの日本シリーズで、延長12回を無失点で抑えており、現在のリリーフ陣では実績ナンバー1です。(日本シリーズでは、ベンチに中田廉と中村祐太しかいなかった)

 

 5回表。中村奨成のプロ入り初安打となるツーベースでチャンスを作ると、曾澤が放った打球は二遊間へ。それを中日のセカンド三ツ俣選手がダイビングで止めますが、ボールが転がったのを見てランナーの中村選手は一気に本塁へ突入。貴重な追加点となりました。

 

 5回裏。菊池保投手が久々にマウンドへあがるも、2死満塁のピンチを作って降板。代打福留の場面で、マウンドには森浦。ここは塹江と予想していましたが、まさかの森浦に驚きます。

 代打の福留選手に投じた初球。強烈な打球のピッチャー返しが森浦のもとへ突き刺さります。体に当たったボールを見失ってしまいますが、捕手の曾澤が素早く拾って一塁へ送りアウト。

 まさに肝を冷やす展開となりました。

 

 6回裏。打球が当たった影響か森浦投手はイニングまたぎをせず、マウンドには大道投手。森浦を使ったうえに大道をこのタイミングで投げさせるのは早いのではないかと不安がよぎります。仮にこのイニングを抑えたとしても、残るイニングは3イニング。塹江を計算に入れたとしても、9回まであと一人足りません。

 大道のピッチングはというと、先頭の大島と京田に連打を浴び、無死1・2塁のピンチを招きます。ここでの失点はまずいですし、何よりこの後を投げられるピッチャーがいません。ここは何としてでも0で終えてほしい場面で、福田をサードゴロゲッツー、マルティネスをサードゴロに抑え、何とか無失点で切り抜けます。

 

 7回裏。この時点でブルペンに残っているのは塹江、栗林、ケムナ、藤井の4人です。藤井は敗戦処理であり、ケムナも接戦では使いづらいので、今日の試合で使えるのは塹江と栗林。あと3イニングで2人の投手。どのように起用するか頭を悩ませていたところ、イニングまたぎで大道投手がマウンドに上がりました。

 初めてのイニングまたぎに不安を覚えます。もしここで打ち込まれたら投手の頭数が足らない事態が起こります。

 そんな不安をよそに、大道投手は三者凡退。なんと2イニング目の方が素晴らしい内容となりました。

 これで8回塹江、9回栗林という勝ち筋が見え、ようやく心に余裕ができました。

 

 8回表。葉月と菊池の連打でチャンスメイクをすると、代打長野のタイムリーと西川の犠牲フライで2点追加。リードを広げる貴重な追加点となりました。

 また中日の福投手から2点を奪ったということが大きな事実です。なぜなら、今日の中日は2点ビハインドながら又吉、福といった勝ちパターンの継投をしていました。これは、直前の巨人戦に3連敗しており勝利にこだわる中日が見せた執念の継投だと思います。

 実際中日にも勝つチャンスが十分あった試合であり、勝ちパターンの投手を使う戦略は間違ってないと思います。

 勝負をかけに来た中日の勝ちパターンから点数を奪ったことで、明日以降の戦い方にも影響が出ると思います。

 

 4点リードを持ちながらも、8回塹江、9回栗林とつないで盤石の必勝リレーで勝ち切りました。 

 阪神戦に2連敗して勝率5割に戻された広島としても、今日の試合は何としてでも勝って貯金を作っておきたいところでした。改めて栗林の安定感には目を見張ります。

 

 何といっても、カープの勝利は嬉しいものです。大瀬良選手の抹消は悲しいですが、その穴を岡田や矢崎、薮田、中村恭平の中の誰かが埋めてほしいです。もちろん、遠藤選手にももう一度先発のチャンスを与えてあげてもよいと思います。