多趣味な社会人のブログ

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今の中学生は、「サイレントマジョリティ」という言葉を知っている!

 「サイレントマジョリティ」とは、直訳すると”静かなる多数派”となります。この言葉は、アメリカのニクソン大統領が1969年に使用したものです。当時、ベトナム戦争に反対する学生などにより、盛んに反戦運動が行われていました。しかし、ニクソンは「反戦運動をしていない大半のアメリカ国民はベトナム戦争に反対していない」と述べたのです。反戦運動をしていないアメリカ国民がみな、戦争に賛成しているわけではないので、この言葉には論理の矛盾があります。自分の意見を持ち、しっかりと主張すべきだと言いたいときに、このエピソードがよく引き合いに出されます。

 先日、教え子の中学生から、「サイレントマジョリティ」という言葉を聞きました。欅坂46というアイドルグループのデビュー曲だそうです。中学生で「サイレントマジョリティ」という言葉を知っているのは、本当にうらやましいと思います。 

 中学生の頃、尾崎豊の歌を夢中になって聞いていました。15の夜、卒業といった学校や社会に抵抗する歌詞に共感したものです。大人に支配されたくない、自分の進む道は自分で決めたい、でも子供の自分には何もできない。そんな思いを直球な歌詞に載せて表現していたのが尾崎豊だったのです。

 時は過ぎ、大学生になってから欅坂46の「サイレントマジョリティ」を聞きました。この歌を聞いたとき、衝撃が走りました。私が中学生の時に感じていたこと、得体のしれないモヤモヤ、すべてが歌詞に詰まっていたのです。不良の道に走りたかったわけではなく、ただ自己主張をしたかった。学校や社会という多数派に流されて生きていくのが嫌だった。「サイレントマジョリティ」の歌詞を通じて、改めて中学生時代の自分を思い起こさせてくれたのです。この歌が中学生の頃にあったらなと、叶わぬ妄想に浸りました。