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【ポーカー③】強いハンドが勝ちやすいケース 後編

前編ではハイカードおよびスーテッドで強い役が出るパターンについて説明しました。今回は、連続するハンド(コネクター)と同じカード(ポケットペア)で勝ちやすいパターンを紹介します。

 

1.連続するハンド(コネクター

KQ、98など連続するハンドをコネクターと呼びます。ネクターはストレートを作りやすいため、数字の大きさが中間くらいでも十分に戦う価値があります。

「オープンエンド」

98を持っていてフロップに7、6が出た場合、5もしくはT(10)を引くとストレートが完成します。このような2種類待ちをオープンエンドといい、この形ができるとストレートを引ける確率が高まります。フロップでオープンエンドができた場合32%、ターンでオープンエンドができた場合16%の確率でストレートが完成します。

「ガットショット」

98を持っていてフロップに6、5が出た場合、7を引けばストレートを完成します。これをガットショットといい、フロップでガットショットができた場合16%、ターンでガットショットができた場合8%の確率でストレートが完成します。オープンエンドと比べて待っているカードが1種類しかないため、ストレートが完成する確率は下がります。

余談ですが、私の行きつけに「ガットショット」という店名のポーカースポットがあります。

「ダブルベリー」

76を持っていてフロップに3、5、9が出た場合、4もしくは8を引けばストレートが完成します。分かりやすく並べると、3▢567▢9と穴ぼこを持った形になっており、どちらかを埋めることでストレートが完成します。

フロップでダブルベリーができた場合32%、ターンでダブルベリーができた場合16%の確率でストレートが完成します。

ダブルベリーは、慣れていない人だと見落としやすいので要注意です。

 

問1. あなたは9♦8♠を持っています。より勝ちやすいのはどちらでしょう。

1番 Q♠J♠T♦3♣2♣

2番 7♠6♠5♦3♣2♣

 

正解は2番です。どちらもストレートを完成させていますが、1番の場合相手がAKを持っているとT~Aのストレートを作られてしまいます。ストレート同士の場合、数字が大きい方が勝ちになるため、自分のハンドが5枚のうち低い2枚を構成しているときは注意が必要です

また、2番のボードは4を持っていればストレートになるため、相手が4を持っている場合にチップを奪えます。逆に言うと、1枚ストレートができるボードで自分がツーペアやスリーカードなどストレート未満の役しか持っていない場合は注意が必要です

 

問2. あなたは9♦8♠を持っています。より勝ちやすいのはどちらでしょう。

1番 8♣7♦6♠

2番 J♣T♦9♠

 

正解は1番です。どちらもオープンエンドですが、2番の場合Qを引いて8~Qのストレートを完成させたとしても、相手がKを持っていた場合9~Kのストレートに負けてしまいます。ストレートの場合、自分のハンドがボードより上のカードを持っていると勝ちやすいのです。

また、1番は8のトップヒット、2番は9のボトムヒットであるため、現時点での強さという観点でも1番に軍配が上がります。同じオープンエンドの場合、自分が上のストレートを持っている方がより価値が高いのです。

 

問3. あなたは9♦8♠を持っています。

  ボード 9♣8♥7♠2♦

  ターンの時点で上記のようになっています。リバーで落ちてほしくないカードは

  次のうちどれでしょう?

  1番 A♦

  2番 T♦

  3番 3♦

   

正解は2番です。現時点で上の2枚を使ったツーペアができており、相手にフラッシュも完成していないため、非常に強いハンドを持っています。この状況で落ちてほしくないカードとは、言い換えると相手にツーペア以上の役を完成されやすくなるカードを指します。ここでT♦が出てしまうと、相手に6かJを持たれていた場合、ストレートが完成してしまいます。

1番のA♦は、むしろ出てほしいカードといえます。なぜなら、相手がAを持っていた場合、トップペアとなるので積極的にベットしてくれる可能性があります。

3番の3♦はストレートが完成するカードではなく、また数字が低いカードですので、あまり影響のないカードと言えます。

「スーテッドコネクター(スーコネ)」

ネクターの中でも、マークがそろっているものをスーテッドコネクター(スーコネ)といいます。スーコネはフラッシュもストレートも狙うことであり、ボードと絡むと破壊力抜群のハンドとなります。特に、オープンエンドとフラッシュドローが重なった場合破壊力抜群で、フロップで重なると60%の確率で、ターンで重なった場合30%の確率でストレートもしくはフラッシュのいずれかが完成します。これをモンスタードローとよび、このハンドを持ったポーカープレーヤーからは脳汁があふれ出ます。

 

2.同じ数字のカード(ポケットペア)

最初に配られたカードが同じ数字のとき、ポケットペアといいます。ポケットペアは配られた時点でワンペアが完成しているため強いハンドであり、数字が大きいほど強力なハンドになります。特に最上位のカードであるAA(エーシーズ)は最強のハンドであり、ポーカープレイヤーの誰もが待ちわびるハンドです。

 

問1. あなたは7♦7♠を持っています。 次のボードのうち、勝つ確率が高い順に並べなさい。

1番 A♦K♠J♥

2番 6♦4♠2♣

3番 A♦K♠7♥

 

正解は、3番>2番>1番 の順番になります。

順番に解説すると、1番は、7より大きいカードが3つ落ちています。そのため、A、K、Jのいずれかを持たれていた場合、上のワンペアを作られて負けています。そのため、7のワンペアは相対的に弱い状況となっています。

2番は、7より大きいカードが落ちていません。そのため、負けているハンドは7より大きいペアくらいです。また、相手が6のトップペアを作っていた場合、チップを奪える可能性が増えます。

3番はボードに7が出ており、スリーカードが完成しています。スリーカードはワンペアやツーペアより強い役のため、完成すると勝つ可能性が大幅に上がります。また、相手がAやKを持っていた場合、大量にチップを奪える可能性があります。このように、ペアで持っているハンドがボードに落ちることを、「セットが刺さる」と言います。

 

問2. あなたは7♦7♠を持っています。 次のボードのうち、勝つ確率が高いのはどちらか?

1番 7♣6♣5♣

2番 7♣A♣A♠

 

正解は2番です。2番はフルハウスが完成しており、Aを持っている相手から大量にチップを奪える可能性を秘めています。ちなみにフルハウスはストレートやフラッシュよりも強いため、同じスートが3、4枚ボードに落ちたときにフルハウスを完成していると、かなり強い状況になります

1番はトップセットですが、ストレートやフラッシュが考えられるボードであり、負けているハンドがいくつもあります。1番のようにフラッシュやストレートが完成しやすいボードを「ウェットなボード」といいます。ウェットなボードでは、ツーペアやスリーカードができていても、フラッシュやストレートに負けている可能性が高まるため慎重にプレイする必要があります

 

「ポケットペアが弱くなるケース」

早速ですが、ポケットペアが弱くなる特殊なケースを見ていきます。

 

① ハンド 6♦6♣   ボード K♦K♥J♣J♠

この場合、完成する役はK♦K♥J♣J♠6♦のツーペアになります。ホールデムは5枚のハンドを用いて役を作るゲームなので、3ペアという役はありません。そのため、①のボードでは相手に7以上のカードを持たれていた場合ハイカードの差で負けになってしまいます。この現象はポケットペアの数字が小さいほど起こりやすいため、ボードにペアが2つ出来たら注意が必要です

 

② ハンド 6♦6♣   ボード K♦K♥K♣K♠

同じカードがボードに4枚出ることは滅多にありませんが、長いことポーカーをプレイしているとごくまれに現れます。この場合、ボードでフォーカード(クワッズ)が完成しているため、残り1枚のカードの大きさで勝負します。そのため、ペアは関係なくなってしまいます。

 

3.まとめ

ここまでコネクターやポケットペアについて説明してきました。コネクターやスーコネは、ボードと絡んだ場合非常に強い役に進化しますが、絡まないと弱い役になるケースが多いです。そのため、JTや98など中間のコネクターは自信がなければプリフロップの時点で降りてしまって問題ないと思います。

ポケットペアも、ボードに上のカードが落ちてしまうと戦いづらくなります。フロップでハンドより大きい数字が2枚以上落ちた場合、慣れないうちは素直に降りてしまうのが賢明です。この記事で説明した、強くなるパターンの時だけ積極的にプレイすれば、リスクの少ないポーカーが楽しめるはずです。

ポーカーに慣れてきたら、コネクターやスーコネ、低いポケットペアなどで参加する頻度を上げるのをおすすめします。