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【ポーカー②】強いハンドが勝ちやすいケース 前編

前回、参加すべきハンドを厳選しようという話をしました。今回は、厳選されたハンドが勝ちやすい理由に加え、どのような場面において強いのかについて説明します。

 

1.数字が高いカードほど価値が高い

まず、参加すべきハンドの中で一番多く含まれているのがAです。ポーカーを始めた頃は、手元にAが来ただけで一種の高揚感を味わうことができました。現在はAが来ただけで高揚することはないのですが、それでもAが強いのは事実です。では、その理由について深堀りしてみましょう。

ポーカーの中で1番作りやすい役はワンペアです。最初の3枚(フロップ)が開かれた時点で、約30%の確率でワンペアが完成します。下記のようなフロップが開かれた場合、一番価値の高いハンドはどれでしょうか?(スートは無視する)

 A、9、2

①AK

②K9

③K2

 

正解は①のAKです。理由は、同じワンペアが完成した場合、数字の大きい方が勝ちになるからです。フロップの中で1番大きい数字とのペアをトップペアといいます。当然、トップペアは数字が高いほど作りやすく、最高位の数であるAがフロップに出た場合は当然トップペアになります。

ではもう1問。先ほどのフロップにおいて価値の高いハンドは次のうちどれでしょう?   

 A、9、2

①AQ

②A8

③A3

 

これも簡単だと思いますが、正解は①のAQです。今度は3つともAのペアですが、同じペアの場合、もう一方のカード(キッカー)の強さで勝敗が決まります。そのため、トップペアができた場合、もう一方が強いハンドの方がより価値の高いハンドと言えます。

 

2.同じマーク(スーテッド)だと価値が高い

A♦5♦、K♣J♣など2枚のマークが同じ(スーテッド)場合、マークがバラバラ(オフスート)な場合と比べて少しだけハンドの価値が高くなります。なぜなら、フラッシュという非常に強い役が狙いやすいからです。

フラッシュを狙う場合、オフスートの場合同じスートがボードに5枚中4枚でなければいけませんが、スーテッドなら3枚出れば完成します。ただし、最終的にフラッシュが完成する確率はスーテッドで6.4%に過ぎないので、同じスートだからといって74や62といった低いカード同士の場合は素直に降りるのが賢明です。

ここでいくつか問題を出します。

問1. あなたはJ♦7♦を持っています。この時、勝っている可能性が高いボードはどちらでしょう?

1番 A♣ K♣ J♣ 9♠ 4♣

2番 A♦ K♦ T♦ 5♣ 4♣

 

答えは2番です。この問題は簡単だったと思います。1番はワンペアですが、2番は強力な役であるフラッシュが完成しています。 

 

問2. あなたはJ♦7♦を持っています。この時、フロップ時点で価値の高い(リバーまで開いた時に勝っている可能性が高い)ボードはどちらでしょう? 

1番 A♣ K♣ J♣

2番 A♦ K♦ T♣

 

答えは2番です。現時点で1番はワンペア、2番は役無し(ブタ)のため意外に思われた方もいるかもしれませんが、最終的に勝つ可能性が高いのは2番です。なぜなら1番のフロップは、ワンペアが完成していますが、ボードの中で一番低いペア(ボトムペア)です。もし相手がAやKを持っていた場合、同じワンペアでも数字の強さで負けています。さらに、♣一色のボード(モノトーンボード)であるため、相手がクラブを2枚持っていたらフラッシュが完成しています。

2番は現時点で何も完成していませんが、ダイヤのカードを引けばフラッシュが完成します。また、Qを引けばストレートが完成します。残りの2枚で強い役が完成する可能性が高いのは2番なのです。

 

問3. あなたはJ♦7♦を持っています。この時、勝っている可能性が高いボードはどちらでしょう?

1番 9♦ 6♦ 4♦ 3♣ 2♣

2番 A♦ K♦ Q♦ 3♣ 2♣

 

答えは2番です。両方ともフラッシュ完成ですが、その場合数字の大小で決着をつけます。もし相手も♦を2枚持っていた場合、大きい方の数字の大小で勝敗が決まります

1番のボードでは、相手がA♦2♦と持っていた場合にJとAの差で負けてしまいます。フラッシュの中では1番大きい数字が強ければいいのです。もう一方の数字は関係ありません。なので、Aのフラッシュを持っている場合、相方の数字に関わらず勝利となります。(ボードと照らし合わせて1番強い役が完成するハンドを「ナッツ」と言います)

2番のボードでは、A♦K♦Q♦がそれぞれ見えているため、相手が持っているはずがなく、Jを持っている自分のフラッシュが最強(ナッツ)になります。

また、2番のボードでチップが取りやすいのは、相手がAK(もちろん♦以外のスート)などを持っていた場合、強いペアやツーペアでたくさんチップをかけてくれる可能性があるからです。ポーカーは相手の役との勝負なので、自分だけでなく相手がどんな役を作っている可能性が高いか考えながらプレーすると、勝っているときにチップをたくさん奪い、負けてるときに失うチップを減らすことができます。

 

問3. 次のうち、より勝っている可能性が高いハンドとボードの組み合わせはどちらでしょう?

 

1番 ハンド K♦Q♦  ボード J♦ 9♦ 4♦ 3♣ 2♣

2番 ハンド K♦Q♠  ボード J♦ 9♦ 4♦ 3♦ 2♣

 

答えは1番です。一見すると、どちらもKを使ったフラッシュ(Kハイフラッシュ)であり、強さは変わらないように思えます。しかし、2つのハンドには大きな違いがあります。

違いを整理すると、1番は自分のハンド2枚ボード3枚を使ってフラッシュを完成させているのに対し、2番はハンド1枚ボード4枚を使ってフラッシュを完成させています。

ここで一度、相手のハンドを考えてみましょう。自分が強い手を完成させているときのポイントは、どんなハンドに負けているかを考えることです。1番の場合、A♦8♦などA♦を含むスーテッドを持っていた場合に負けてしまいます。

一方、2番の場合は相手がA♦を持ってさえいれば、もう1枚のカードに関わらずナッツフラッシュが完成しています。そのため、自分がAを持っていない場合は1枚フラッシュより2枚フラッシュの方が強力なのです。

またスーテッドの場合(Aを持っていない時)も、ボードに同じスートが4枚出ると勝率が下がります。

 

1番 Q♦4♦ J♦8♦7♦5♣2♣

2番 Q♦4♦ J♦8♦7♦5♦2♣

 

1番のボードは、相手も♦のスーテッドで、なおかつAかKを持っていないと負けることはありませんが、2番はA♦かK♦のどちらかを持たれていれば負けになってしまいます。そのため、1枚でフラッシュになるボードは、たとえ自分がフラッシュを完成させていたとしても細心の注意を払うべきなのです。

 

3.まとめ

今回は2枚の数字が高いハンド、同じスートのハンド(スーテッド)を紹介しました。実はあと2種類のハンドを紹介する予定でしたが、スーテッドの説明にかなりの分量を割いたため、残りは次回説明します。今回の記事は、ポーカーをある程度やっている人にとって当たり前の内容かもしれませんが、始めたばかりの人に説明しようとしたら文章が長くなってしまいました。

強いハンドを知るだけでなく、強くなるパターンも合わせて知ることで、より実践でチップを稼げるようになります。次回もぜひ読んでください。