多趣味な社会人のブログ

プロ野球、自転車レース、競馬、財テク、政治経済、教育問題など様々な記事を発信しています。

【ポーカー④】自分のハンドが勝ちやすいパターンを知ろう

これまで、スーテッドやポケットペアなど各ハンドの特徴やボードとの相性について説明しました。今回は、ハンドとボードの相性についてさらに深めていきたいと思います。

1.プリフロップの強さとフロップ以降の強さは異なる

まず知っておいてほしいのは、プリフロップで強いハンドが必ずしもフロップで強いとは限らないという点です。プレミアハンドといわれるAKスートも、ボードが絡まなければ勝率は下がります。

ハンド A♠K♠  ボード 9♥8♥6♥

上の状況では、フロップが開いた時点で役なしです。ターンとリバーでフラッシュやストレートが完成する可能性もありません。相手に♥を2枚持たれていればフラッシュ、T7や75を持たれていたらストレート、加えて9や8のペアにも負けています。プリフロップで強力なA♠K♠でも、このようなボードが開くと途端に弱くなってしまいます。

では、最強ハンドAAはどうでしょうか?AAであれば、最初からワンペアが完成しているため役なしになる心配はありません。しかし、下の状況では話が異なります。

ハンド A♠A♣  ボード 9♥8♥7♥6♥

9や8のペアには勝っていますが、♥1枚持たれていたらフラッシュ、Tか5を持たれていたらストレート、98や87などコネクターを持たれていれば2ペアが完成しており、負けているハンドが数多くあります

AAやKK、AKなどのプレミアハンドを持っていても、ボードとの相性が悪いときは勇気をもってフォールドするのが賢明です。

 

2.AJはJのトップペアができると嬉しい

いきなり問題です。あなたはA♥J♠を持っています。どちらのフロップがより勝ちやすいでしょうか?

1番 A♦T♥8♣

2番 J♦8♣2♥

 

正解は2番です。

一見、Aがヒットする方が嬉しいように思えます。しかし、キッカーの強さという考えを用いると、Jのトップヒットが勝ります。1番ではキッカーがJであり、AKとAQにキッカーの差で負けています(キッカー負け)。また、ATやA8にも2ペアが完成しているため、相手もAを持っている場合かなりの割合で負けています。(A2やA3の場合、プリフロで降りることが多いので、Aの相手はたいてい7以上あります)

2番ではJがトップヒットしており、キッカーが最強のAとのなっています。これをトップヒットトップキッカーといい、現状かなりの割合で勝っています。KJやQJの相手にはキッカー勝ちしているため、たくさんチップを奪える可能性があります。また、J8やJ2を持たれている可能性は低いので、2ペアも警戒する必要はありません。のびのびとプレイできる状況です。

気を付けてほしいのは、Jがヒットしたらなんでも嬉しいわけではありません。フロップにK♦Q♣J♥が落ちた場合、KやQのペアに負けているため、勝率は下がってしまいます。Jがヒットしたことではなく、トップヒットでキッカーが強い状況が望ましいのです。

 

3.ポケットペアが強くなるケース

前回の記事で、ポケットペアとボードの相性について説明しました。今回は、さらに深堀りしていきます。

この章では、9♦9♠を持っていると仮定して説明を進めていきます。前回の記事でセットが刺さると強力であることについて説明しました。①はセットの進化版です。

① A♥K♥9♥2♥2♦

このパターンは前回の記事でも触れているため復習になります。9と2のフルハウスが完成しており、フルハウスはストレートやフラッシュにも勝っているため、ハートのフラッシュを心配する必要はありません。むしろ、相手がフラッシュを完成していればチップを奪いやすい状況といえます。

② 8♣7♥6♦

セットは完成していませんが、Tか5が出ればストレートが完成するため、強い形といえます。また、現状でもトップペアのため、かなり強い状態です。

③ Q♣J♥T♦

では③はどうでしょうか?②と同様オープンエンドがついています。ただし、9より大きいカード(オーバーカード)が3枚も落ちており、それらのペアには負けています。さらに、Kが落ちてストレートが完成しても、相手がAを持っていた場合上のストレートが完成しており、負けてしまいます。また、9を引いてセットが完成しても、1枚ストレートに負けているため、あまり嬉しくありません。

④ K♣K♦2♥

オーバーカードのKが落ちているため、相手にKがあれば負けてしまいます。しかし、Kはすでに2枚見えているため、相手が持っている確率は下がります。ボードがA♣K♦2♥のとき、AとKが3枚、計6枚のカードに負けていますが、④の場合はK2枚にしか負けていません。Kを持たれている確率がぐんと下がるため、ペアになると嬉しいのです。

⑤ K♣K♦Q♣Q♦

前の記事でも説明しましたが、上のカードで2ペアが完成すると、9のペアは消えてしまいます。2枚ずつ出ているため相手にKかQを持たれている可能性は減りますが、9のペアは役に絡まないため、間違えてチップを失わないよう注意が必要なボードです。

⑥ 3♣3♦2♣2♦

先ほど紹介したボードと状況は似ていますが、異なるのは9より低い2ペアであるという点です。この場合、役は9と3の2ペアになるため、9のペアが生きています。相手に2か3を持たれていればフルハウスですが、ボードに2枚出ているうえ2と3はプリフロで弱いカードのため持たれている確率は低いです。

⑦ K♣K♦K♥

とんでもないボードです。フロップで3枚同じカードが落ちる確率は0.24%とかなり低いですが、ポーカーを長いことやっていると何度か遭遇したことがあります。このとき、ポケットペアを持っていればフルハウスが完成しているため、残り2枚でフラッシュやストレートが完成するボードとなっても警戒する必要はありません。現状負けているパターンは、残り1枚のKを持たれているか、10以上のポケットペアを持たれている場合に限られます。そのため、かなり強い状況といえます。ただし、ターンとリバーで9以上のカードが落ちた場合は、相手がそのカードを持っていると上のフルハウスが完成してしまうので注意が必要です。

⑧ K♣K♦K♥K♠

先ほどのボードから、ターンにKが落ちました!!

ボードで4カード(クワッズ)の完成です。こうなると状況は一変して、9ポケは途端に弱くなります。ナッツはAハイクワッズで、Aを1枚でも持っていれば最強役の完成です。滅多にないケースですが、もし現実に起きた場合、強いと勘違いしてチップをたくさん失ってしまうケースがあるため注意が必要です。

4.まとめ

ポケットペアの説明に思いのほか紙幅を割いてしまいました。しかし、ポケットペアは配られたら参加する頻度が高いため、ボードとの相性をしっかり理解しておく必要があります。ポーカーの役勝負は相対的なものであるため、同じ1ペアでもボードによって強さが異なります。自分のハンドをボードや相手のハンドと照らし合わせてどの程度強いのか考えることで、いらぬ損失を防ぐことができます。次回は、強かったハンドが途端に弱くなる特殊な状況について説明していきます。