多趣味な社会人のブログ

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ゴーン氏釈放について

 日産の元会長ゴーン氏が、21日(金)にも釈放される見通しとなりました。私は、このニュースを見て「裁判所はやっとまともな判断ができたか」と思いました。ゴーン氏が逮捕されてから、10日間の拘留延長と再逮捕を経て、約1か月にわたり拘置所に拘留されていました。東京地検特捜部はまたも拘留延長を請求しましたが、東京地裁はこれを却下し、準抗告も棄却しました。地裁が検察の拘留延長請求を却下するのは極めて異例なことだと思います。そもそも、拘留延長が認められるためには「やむをえない事由」があることが必要条件です。「やむをえない事由」とは、証拠隠滅の恐れがあること、捜査が終わっていないこと、逃亡の恐れがあること、などが挙げられます。しかし、現実には検察が拘留延長を請求すれば、ほとんどの場合10日間の拘留延長が認めらてしまいます。検察は、大した状況もないのに拘留延長を請求し、それを裁判所は受理する。この状況はどう考えてもおかしいと思います。

 今回の裁判所の判断には、長期拘留に対して海外から批判が高まっていることが影響しているかもしれません。しかし、海外メディアの反応の方が正常で、推定無罪の人を長期的に交流する日本の人質司法のほうが異常であると思います。今回の事件を機に、司法のあり方を見つめなおすべきなのかもしれない。