多趣味な社会人のブログ

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スポーツにおいて、フェアプレーは大切

 FIFAワールドカップにおいて、今大会から採用されたフェアプレーポイントが物議をかもしています。フェアプレーポイントでグループ予選の突破が見えてきた日本が、最後の10分間後方でボールを回し続けた戦術に批判が集まっています。この件について、フェアプレーポイントで順位が決まる仕組みに問題があるという人がいますが、私はそうは思いません。サッカーに限らず、フェアプレーの精神は大事なものだと思いますサッカーを観ていると、解説者が「××選手は前の試合でイエローを1枚もらっているので、ファールに気を付けたいです」というような言葉をよく耳にします。このセリフからはまるで、イエローカード0枚の選手なら、反則をしても仕方がないように聞こえます。危険なプレーにイエローカードやレッドカードが出るのは、選手の安全を守るためです。いくら勝ちたいとしても、相手をケガさせていいことにはなりません。近年、イエローを貰ってでもピンチを食い止めようというプレーが増えている気がします。FIFAとしては、ラフプレーを減らすためにフェアプレーポイントを導入したのでしょう。今回の件がきっかけで、反則をせずクリーンに試合を進める大切さが世界中のチームに伝わったのではないかと思います。

 また、今大会からVARが導入されています。VARとは、反則であると疑われるプレーに関して、別室にいる審判が映像を見て判定するというシステムです。このシステムによって、今までは見逃されていた反則が明るみに出るようになり、危険なプレーをしづらくなったと思います。VARの判定に関しても、議論を呼んでいますが、このシステム自体は危険なプレーの抑止力につながると思います。

 そもそも、後方でのボール回し自体はフェアプレーポイントがなくても起こりうる出来事だと思います。実際、フェアプレーポイントが導入される以前の大会でも、時間稼ぎや談合試合のようなことは起こっていました。後方でのボール回しは褒められたプレーだとは言えませんが、反則の少ないクリーンなワールドカップという観点から見れば、今大会から導入された2つの制度は成功したと言えるでしょう。