多趣味な社会人のブログ

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予算から考えてはいけない。プロジェクトから考えろ!!

 毎年、政府予算の話題がメディアを賑わせますが、今回は予算とプロジェクトの関係性について考えてみましょう。

 公共事業を検討するとき、予算が足りないからやらない、という結論が出ることがしばしばあります。しかし、予算がないから中止するというのでは筋が通っていません。施策の是非を決めるには、かけたコスト以上のメリットを得られるかを検証する必要があります。予算がないからできないと言っていたら、本当に必要な施策がなおざりになってしまいます。逆に、決められた予算を使い切ることを目的に事業計画を策定すると、必要のないことまで計画に含まれてしまいます。これは、今年度の予算を基準に次年度の予算が割り当てられるために発生する役所特有の現象で、民間企業では当たり前の費用削減という概念は存在しません。

 予算が少なければ必要な施策を縮小または削減し、予算が余っていれば余分な事業を増大する。これでは本末転倒です。そもそも、予算は住民に対して必要な公共サービスを提供するために配分されるものであり、予算に合わせて提供するサービスを決めるのは順番が逆でしょう。まず必要なサービスが何か考え、それを満たすための手段として費用対効果の高い方法を検討するのが筋というものです。市民が支払った税金がどのように使われているか、我々も厳しくチェックする必要があると思います。