多趣味な社会人のブログ

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「AIに仕事を奪われる」は間違い

 近年、AI(人工知能)は囲碁や将棋のプロと互角以上の勝負をするほどに凄まじい進歩を遂げています。そんな中、AIに仕事を奪われるといった声をよく耳にします。はたして、本当にAIは労働者の脅威となるのでしょうか?

 そもそも、AIの定義とは何でしょうか。実は、AIを明確に定義することはできません。知性や知能というものを明確に定義することが困難であるからです。ここではAIを「人間が教えた以上のことができるコンピュータ」と定義しましょう。教えたことを完璧に行うコンピュータ自体はだいぶ前から存在し、工場の現場ではすでにFA化(生産工程のほぼすべてをロボットに任せること)が進んでいます。これまでも、製造業では人間の仕事をロボットが代替してきたのです。しかし、FA化が進んだところで大きな問題が起こったとは思えません。むしろ、危険な作業の大部分をロボットが行うようになり、人間が事故に巻き込まれるリスクが減ったと思います。そもそも、単純で賃金の低い作業なんてやりたいですか。人間が嫌がる仕事をロボットに任せたらよいのです。

 19世紀前半のイギリスにおいて、産業革命にともなう機械の普及によって失業の脅威を感じた労働者によってラッダイト運動が引き起こされました。労働者は、仕事が奪われることを危惧したわけですが、技術革新が進んだ現在からすると、労働者が機械を打ち壊して抵抗したところで焼け石に水だということが分かります。どう考えても、社会が発展する流れに逆らうことはできません。

 ところで、AIと人間の関係はどのようなものであるべきでしょうか。答えは、人間が主、AIが従の主従関係です。つまり、AIは人間のために働く高性能な奴隷のようなものです。人間を奴隷にすることは断じて許されることではありませんが、AIなら24時間365日、主人である人間のために働かしても全く問題ありません。これから、AIを徹底的に活用した人間がとてつもない成果を出せる時代がやってきます。AIを使えば、これまでとは比べ物にならないほどのレバレッジを効かすことができます。AIに仕事を奪われるのではなく、AIに仕事をやらせる、という風に考え方をシフトしましょう。AIは人間何十人分もの働きをする優秀な奴隷なのです。