多趣味な社会人のブログ

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「やりたいこと」を仕事にする方法

先日、やりたいことを仕事にするな、という内容の記事を出しました。

 

carpstar.hatenablog.com

 タイトルを読んで、上の記事と矛盾しているではないかと思われた方も多いでしょう。たしかに、やりたいことではなくできることを仕事にしなさいと書きました。しかし、本当にやりたいことがあって、それを仕事にする覚悟がある人は別です。ここから先は本気でやりたいことを仕事にしたい人向けの内容ですので、生半可な気持ちしかもっていない人は読んでも実現できないと思います。

 やりたいことを仕事にするには、主に二つの方法があります。一つ目は、がむしゃらに努力して、その分野におけるトップを目指す方法です。プロ野球選手や芸能人などが当てはまります。二つ目は、やりたいことで稼ぐ仕組みを構築する方法です。これは実例が少ないですが、普及し始めたころに活躍していたユーチューバーがこれに当てはまります。上記の方法を一つずつ見ていきましょう。

 がむしゃらに努力して、その分野のトップを目指す方法は、すでに市場が出来上がっている場合に役立ちます。プロ野球選手は、小学生のころから野球中心の生活を送り、十数年にもわたる努力を重ねた人がほとんどでしょう。一度きりしかない人生ですから、その分野のトップになるために人生の大半を費やすというのもひとつの生き方だと思います。

 やりたいことで稼ぐ仕組みを構築する方法は、市場が存在しないか、十分に成長していない場合に役立ちます。YouTubeが登場したころに動画を挙げたユーチューバーは、動画をアップロードして、その再生数に応じて広告収入をもらうという仕組みを考えたわけです。ユーチューバー黎明期には市場もそれほど大きくなかったでしょう。しかし、企業とタイアップして広告収入を得るという仕組みを築いたことで、ユーチューバー市場を大きく成長させたことになります。また、同じユーチューバーでも、市場が出来上がってから参入したユーチューバーは一つ目のパターンに当てはまります。ユーチューバーという既存市場のトップを目指して活動しているからです。

 以前にも書きましたが、私はオセロが大好きです。しかし、オセロは将棋と違ってプロ選手が存在しません。なぜなら、競技オセロの市場は小さく、スポンサーが付かないからです。世界選手権で優勝しても、約55万円(5,000ドル)しかもらえません。将棋に関しては、大会ごとに新聞社や大手企業などがスポンサーに付くので、高額な賞金が出ます。最も賞金が高い竜王戦では、優勝すると4,320万円の賞金を獲得することができます。もしオセロのプロとして食べていきたいと思ったら、スポンサーを獲得する必要があります。大手スポンサーを獲得し、将棋界のようにプロ制度を整備することができれば、オセロのプロ選手として生活できるわけです。ただ、私はそこまでオセロが強くないので、スポンサーを獲得したところでプロになれるわけではありませんが……。

 本当にやりたいことがある人は、どちらかの方法を使って仕事にしてみてください。やりたいことを仕事にしている人も一定数いるわけですから、熱意をもって好きなことに取り組んでみるのも、ひとつの人生かもしれません。