多趣味な社会人のブログ

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「やりたいことを仕事にしろ」は間違い

「やりたいことを仕事にしろ」「好きなことで稼げ」という成功者がたくさんいます。これらの言葉は、はっきりいって無責任だと思います。はたして、本当に好きなことだけやって稼げている人はどのくらいいるでしょうか。おそらく全体の1割もいないでしょう。

 私は「できることを本気でやって稼げ」という考えをもっています。なぜなら、仕事は自分のためではなく、人のために行うものだからです。

 例えば、ラーメンが好きすぎて自分でスープを作り、麺を打つ人がいるとします。この人が、自作のラーメンを美味しいと思っていたとしても、味のクセが強すぎてほとんどのお客さんにまずいと言われるようでは、商売になりません。いくらラーメン作りが好きだとしても、客に受け入れられるラーメンでなくては仕事にならないのです。

 そもそも、誰でも好きなことを仕事にできるとしたら、何万人もの球児が広島カープのピッチャーになっているはずです。しかし、現実に野球選手になれるのは毎年100人程度と、夢をかなえられる人はごく一握りです。しかも、野球選手になるためには並外れた努力が必要となります。華やかに見えるプロ野球選手だって、決してやりたいことだけやっているわけではないのです。

 誤解しないでほしいのは、「やりたいことをやるな」と言ってるわけではありません。クセの強いラーメンが好きならば、自分のために作って自分で食べればよいのです。野球が好きな人は、草野球をするか球場に足を運んで野球観戦を楽しめばよいでしょう。好きなことを趣味にする分には何も問題ありません。

 大前提として、仕事というのは誰かの役に立たなくてはなりません。そのためには、相手のニーズをくみ取り、それに合わせた商品やサービスを提供する必要があります。自分の目線で考えるのではなく、お客さんの視点に立って考えることが仕事の成功につながります。相手のことを考えて働けば、その仕事はきっと楽しいものになるでしょう。楽しい仕事を選ぼうと考えるのではなく、与えられた仕事を楽しむという発想の転換が必要かもしれません。