多趣味な社会人のブログ

プロ野球、自転車レース、競馬、財テク、政治経済、教育問題など様々な記事を発信しています。

どうぶつしょうぎに魅せられて

 中3の頃、「どうぶつしょうぎ」というボードゲームに魅せられ、毎日何時間も戦法の研究を行っていました。「どうぶつしょうぎ」とは、将棋を小さくしたようなゲームで、3×4ますの盤上に、ひよこ、ぞう、きりん、らいおんの4種類のコマが並べられ、それを動かして遊びます。勝利条件は、相手のらいおんを取るか、自分のライオンが相手の陣地に到達することです。つまり、「どうぶつしょうぎ」のらいおんという駒は、将棋で言うと王様に当たる役割というわけです。12マスという限られた盤上で、たった4種類しかないコマを動かすという、単純に見えて複雑な部分に面白みを感じました。最初は、下敷きに線を引いて盤を作り、将棋の駒を代用して遊んでました。当時、パソコンやスマートフォンを持っていなかったため、対戦相手は弟しかいませんでした。1人で研究するか、弟と対戦するしかなかったため、戦術の幅は狭いものでした。したがって、自分で編み出した数少ない定跡を、とことん深いところまで掘り下げていました。単純でパターンが少ないゲームこそ、一つひとつの定跡を深く研究できるので、完璧主義に近かった私には向いていたのだと思います。高校生になったら、本屋に行って「どうぶつしょうぎ」を手に入れました。駒は、積み木のようなものにそれぞれの動物の絵が描かれたシールが貼り付けられただけの、単純なものでした。どうぶつしょうぎセットを購入するほど、このゲームに熱中した私でしたが、試合の進行自体はほぼワンパターンで単調なため、やがて飽きてしまいます。深く掘り下げれば掘り下げるほど、どうしても後手が有利な変化にしかならないのです。実際、「どうぶつしょうぎ」は解析が進められており、後手が必勝ということが分かっております。ちなみに本家の将棋は、まだどちらが必勝か結論が出ていません。高段者の間では先手が有利と言われていますが、もし先手必勝という研究結果が出てしまったら、プロ棋士という仕事が成り立つのか、考えるだけでぞっとします。実は、「どうぶつしょうぎ」の大会が開かれていたらしいのですが、高校時代のITリテラシーではその情報までたどり着けませんでした。熱中していたあの時、大会に出場していればと思います。大学生になってからは、ほとんど「どうぶつしょうぎ」に触れていません。「どうぶつしょうぎ」の研究書のようなものを書き上げようと思っていたのですが、不完全燃焼で終わってしまいました。