失敗が称賛される理由
「失敗は成功のもと」ということわざもあるように、近年では失敗が悪いものというイメージが薄れつつあります。この言葉の意味を、私なりに解釈していきたいと思います。
例えば、ある人が、何かに挑戦したとします。挑戦した結果として考えられるのは、
①成功する
②失敗する
このどちらかです。もちろん、度合いというものがありますが、大きく分ければ、成功か失敗のどちらかを経験することになります。こうしてみると、成功も失敗も同じ確率のように見えますが、現実は厳しく、失敗する確率が80%を超えるでしょう。つまり、失敗とは何かに挑戦したゆえに発生した結果なのです。何も挑戦しなければ、失敗することはあり得ません。しかし、成功することもあり得ないのです。
たとえ失敗したとしても、もう一度挑戦すればよいのです。前回の失敗で得た経験をもとに、ダメだった部分を改善して次の挑戦を行います。この繰り返しをすれば、いずれ成功という結果にたどり着くでしょう。「結果と過程」のどちらが大切かという議論はよく耳にします。この議論、根本が間違っています。過程の中で結果が生まれ、それを活かして次の過程に進み、また結果が出ます。皆さんが失敗だと思う”結果”は、実は成功への”過程”であり、それを最終結果のように扱うのは間違っています。
ぜひ、いろんなことに挑戦して、たくさん失敗して、最終的に成功してください。失敗という”結果”は、実は挑戦した人だけが得られる”過程”なので周りに何を言われようが気にせず、成功するまで挑戦し続ければよいのです。