多趣味な社会人のブログ

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アイドルにハマった理由

 私は、おニャン子クラブの大ファンです。ファンになったきっかけは、秋元康の経営手法を学んだことです。秋元氏は、おニャン子クラブをはじめ、井上陽水美空ひばりとんねるずなど幅広いアーティストに楽曲を提供しています。しかし、失礼ながら秋元氏には音楽の才能はほとんどないと思います。同時期に活躍した阿久悠、90年代にヒットを連発した小室哲哉の方が、音楽に関する才能にあふれているでしょう。しかも、秋元氏は作詞しかしません。では、なぜ秋元氏がプロデュースしたアーティストや楽曲は、ことごとく売れていくのでしょう。答えは、秋元氏にはマーケティングの才能があるからです。

 秋元氏のすごさは、勝手に売れていく仕掛けを作れることです。秋元氏が作詞した楽曲には、攻めた歌詞も多くあります。もちろん、そのような歌詞が批判されることもあります。しかし、それすらもマーケティングの一部なのです。CDを売るためには、まず曲の存在を知ってもらわなくてはいけません。あえて批判の的になることで、知名度を上げているのです。また、「大人数のアイドル」というのも画期的な仕掛けです。これまでは、アイドルといえば山口百恵松田聖子中森明菜というように個人のアイドルが中心でした。山口百恵らは、いうまでもなくカリスマ性を備えており、強烈な存在感があります。一方、人気を誇ったおニャン子クラブは、一人ひとりのメンバーでは山口百恵松田聖子には勝てないでしょう。しかし、大勢で集まってグループになることで、活気や華やかさを演出しています。また、メンバーが大勢いるため、誰かしらお気に入りのメンバーがいることでしょう。歌が上手、ダンスが上手という風に評価基準を固定しないことで、個性あふれるメンバーを集めることができたのです。ターゲットを若い男性に絞ったことで、その世代から爆発的な人気を集めることに成功しました。夕やけニャンニャンを媒体として、曲を披露したり様々な企画に挑戦したりすることで、グループの宣伝をすることができるのです。加えて、この番組を通じてとんねるずを育てた手腕も見逃せません。敏腕プロデューサーは、周りの人を巻き込んで成長していくのです。

 こんな感じで、おニャン子クラブについて分析していくうちに、ファンになっていきました。同じグループアイドルでも、歌と踊りのプロを集めたモーニング娘とは、違います。モーニング娘が完成品を提供するのに対し、おニャン子クラブはファンと共に成長の過程を楽しむことができるのです。現在、おニャン子クラブは引退しているので、いつか第二のおニャン子クラブをプロデュースしたいと思います。