多趣味な社会人のブログ

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食物連鎖について

 中学のとき、理科の授業で食物連鎖について学んだことがあると思います。食物連鎖とは、弱肉強食のピラミッドであり、植物は草食動物に、草食動物は肉食動物に食べられる仕組みである。また、生態ピラミッドには安定メカニズムがはたらくということをご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明します。例えば、草食動物が何らかの原因で増加したとします。すると、草食動物のエサとなる植物が減ります。また、草食動物をエサとする肉食動物は増加します。その結果、エサとなる植物が減るため草食動物が減り、エサとなる草食動物が減った影響で肉食動物が減ります。最終的に、植物、草食動物、肉食動物の個体数は安定します。

 中学校や高校では、このように習ったと思います。ですが、これに疑問を持ちました。そもそも、人間が手を加えれば、バランスなんて簡単に崩れていきます。たとえば、象は生態ピラミッドの上位にいます。しかし、象牙の売買を目的とした密猟が原因でアフリカゾウは大きく個体数を減らしています。また、漁業に関しても乱獲によって個体数を減らしている魚が多くいます。また、動物によっては、養殖で個体数を増やすことも可能です。自然界の安定メカニズムは、人間の力の前では無力なのです。理科や社会で教えるべきなのは、人間の活動がどのように生態系に影響を及ぼしているか、また、理想の生態ピラミッドはどのようなもので、それを維持するためにはどうするべきかということだと思います。教えられたことを丸暗記するのではなく、習ったことをベースに自分の頭で考えることが大事なのです。