多趣味な社会人のブログ

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ランチェスターの戦略は時代遅れ!!

 

 ランチェスターの戦略とは、簡単に説明すると「中小企業は得意な分野に集中するべき」という理論です。これは、もともと戦争の戦い方について編み出された戦略なのですが、現代では経営の考え方に応用されています。業界トップの企業は、他社を模倣することによりすべてのカテゴリを網羅し、中小企業は、自分の得意分野に経営資源を集中させるべきというものです。高校生ぐらいの時、この戦略を知ってまさに目からうろこでした。

 しかし、コンサル会社社長のNさんは、この理論は役に立たないと言います。理由は、この理論が成り立つのは人口が増える社会においてであり、現代の人口が減り続ける社会には当てはまらないと言います。市場が縮小していくなか、ひとつの分野にこだわり続けてしまうと、その市場がなくなってしまった時に困ってしまうというわけです。例えば、幼いころからプロ野球選手を目指して野球の練習ばかりしたとします。中学、高校と強豪校に進学して甲子園で活躍したとしても、万が一プロ野球チーム自体がなくなってしまったら進路に困ってしまいます。野球もできるけど、税金についても詳しいというような人ならば、プロ野球選手として莫大な年俸をもらった時に節税ができますし、プロになれなくても税金の知識をほかの仕事に生かすことができます。机は4つの足があるから安定して立っていられます。足が一本しかなかったら、安定して立つことは出来ません。ビジネスにおいても、いくつかの事業を運営していれば、安定して経営していくことができるのです。これを読んだ皆さんも、ぜひ得意分野を2つ作ってみてください。